iPhoneシリーズ（個人的にはiPhone11Pro）の使用ではNo.1228に示したとおり、SeestarがWiFi接続後、初期天体導入時に望遠鏡部分が動かない例がありました。しかしながら、同じ系統のiPhoneSEやiPadAir2の他、Android系の携帯端末およびタブレットの場合は異常がなく関係個所に相談しましたが原因は不明でした。
今回の不具合に関し、Seestarの製造元ZWO社とのバグ報告の交信を通し以下のとおり解決できましたので改めてここでまとめておきます。
画像1に示すように原因は iPhoneの歴法（和暦か西暦）の選択にありました。そんな事で動かなかったのかと、良くある感想です。
設定が和暦（例：令和5年）になっていたためです。海外では西暦（グレゴリオ暦）を使用しているでしょうし、ネットではこの問題点の例が見つからないわけです。原因がわかれば日本の携帯端末だけにしか起こらない事なのですから。
早速、設定を西暦に変更したところ、あっけなく解決、動きました。設定の手順は以下に示しておきます。
“設定” → “一般” → “言語と地域” → “歴法” → たぶん和暦にチェックされていると思いますが”西暦(グレゴリオ暦)” にチェック変更
これでSeestarに接続すると正常になりました。
なお、その後、サポートセンターから和暦になった場合でも動くようにするとのことです。解決できた者にとってはどちらでも良いのですが、日本のiPhone利用者で和暦にしている人がいれば同じトラブルに遭遇する可能性があるわけですからそのようにするのが最適だと思います。(追記:2023/12/19。最新版 SeestarアプリV 1.13.0およびファームウェア V2.01 (2023/12/18公開)により和暦のままでも動くようになりました。)
b画像1 ZWO社の調査結果
この機会にSeestar関連の記事は後日、特集、参考記事欄に”Seestar関連記事”を設けリストアップすることにしました。追加があれば適宜対応していきます。
今回の対応では、星見屋の南口様のアドバイス、それに本ブログ中のNo.1228のコメント欄および私信等で寄せていただいた星人（ほしんちゅ）様、フレンチブルー様には似た症状の報告により個人所有端末の問題ではないと共通認識ができたため解決への道が開けたと思います、感謝致します。
参考
本記事投稿日までのSeestar関連の記事（ほとんどが撮影した結果ですが）をリストアップしておきます。Seestarに関してはすごい、良いデバイスとかの前向きな感想しか書いていませんけれど。記事No.の所をリンク付けしています。
No.1251 iPhoneでSeestarが動かない例 解決しました
No.1249 月のタイムラプスおよび再度、Seestarで馬頭星雲の撮影を楽しむ 公開2023/11/29
No.1241 Seestarによる天王星とその衛星 公開2023/11/18
No.1240 レモン彗星のSirilによる彗星基準スタック処理 公開2023/11/14
No.1239 レモン彗星 C/2023 H2 Lemmon 2023/11/09 19:08 公開2023/11/10
No.1238 かに星雲（M1）と馬頭星雲（IC434）Seestarによる 公開2023/11/08
No.1237 月齢19.9およびオリオン大星雲：M42 2023/11/04午前０時頃 Seestarによる 公開2023/11/04
No.1234 土星をSeestarで撮ると → 形が見える 公開2023/10/27
No.1231 アンドロメダ銀河 M31に新星AT2023uri 2023/10/12 19:56 Seestarによる 公開2023/10/21
No.1230 月齢5.6 2023/10/20 17:57 Seestarによる 公開2023/10/21
No.1229 Seestar S50によるM27亜鈴状星雲（記録用） 公開2023/10/19
No.1228 SeestarがiPhoneで動かない例 公開2023/10/18
No.1226 Seestar S50のデスクトップPCによる操作 公開2023/12/01
No.1225 Seestar S50によるM31アンドロメダ銀河（記録用） 公開2023/10/13
No.1223 Seestar S50によるM1かに星雲（2回目撮影：記録用） 公開2023/10/11
No.1222 Seestar S50をM1星雲に向けましたが（記録用） 公開2023/10/08
No.1220 Seestar S50による月齢17.5 公開2023/10/04
No.1217 Seestarによる試写 月、木星、太陽 公開2023/10/02