気持ちの良い気候になり近くの公園に出て、1時間ほどでM31、M33、M27を撮ろうと思ったのですが20:00過ぎに雲に覆われてしまいました。M31は予定どおり撮れたもののM33等は時間が足りず後日に。

公園の周囲をぶらぶらしながらSeestarにおまかせ。このデバイス、操作簡単すぎて、晴れた日にちょいと宇宙を眺めてみよう、写真撮ろうとするには向いています。

Seestarを平地に置きましたが水平レベルもキャリブレーションの指示表示は無し、運が良かっただけか。いきなりM31をタップするのみで導入、センター化してくれました。赤ボタンをタップする撮影開始まで5分もかかりませんでした。10秒間隔で撮影、内部でスタック処理しているため実質1分間で6枚ではなく3,4枚程度の繰り返し撮影になります。最初の一枚目には薄っすらと、2枚目には明らかにM31が浮かび上がりました。

画像1にM31アンドロメダ銀河を示します。左がJPG原画像、右が明るく調整した画像です。銀河渦巻きの周辺をもっと広げた表現ができましたが周囲が粗くなったりしてこの程度の表現に留めました。街灯が望遠鏡の方向に対して左下にあったので、週末、もっと暗い場所で撮ればクッキリすると予想されます。

画像1 M31アンドロメダ銀河 Seestar S50 2023/10/12 19:30~19:55

M31はM42オリオン大星雲と並んで以前から強烈な光害下でも写せるだろうと何回か挑戦したことがあります。一年前にNo.1071No.1072のように写してはいるのですが撮影の条件出し、画像処理時間を要する割には銀河の中心部分だけが浮かび上がる程度でした。

ところがSeestarはいとも簡単に撮ってしまいました。光害下での撮影の難しさを身に染みて感じているので、もし初めからこのようなもので天体撮影を始めていたらどうなったのでしょうと自問自答。逆に天体導入と追尾の時間と精度、撮影条件の選定、撮影、撮影後のスタック処理、調整の難しさを経験してきたからこそ驚きを感じるのでしょう。それにしてもすごい、もっと口径大や焦点距離が変わるようなものが低価格で登場したらすぐ飛びついてしまいそう。

M31のあと、雲が流れてきていたのですが、その下にあるM33さんかく座銀河に向けました。15分のデータ取得を目指したのですが雲で覆われてしまいました。それ以後、数分監視しましたが、累積撮影時間は進まずスタック画像として採用、拾われる機会はありませんでした。

画像2に撮影途中になってしまいましたがM33を示します。左が原画像、右が調整画像です。光を感じている程度の写りでしょうか、撮影枚数を稼ぐだけでなく、暗い場所でないと無理とも思いますが後日、撮り直してみたい(ネットで調べた限りでははSeestarで撮ったこれらの銀河は良く撮れています)。

郊外に出かけて暗い場所を求め観望や撮影を楽しむこととは別に都会の人工光華やかな地域で暗い天体を間接的に観望ができて撮れることも叶えば心を豊かにしてくれるようにも思います。この分野の技術の発展を期待したい。

画像2 M33さんかく座銀河 Seestar S50 2023/10/12 20:00~20:15