満月と半月の写真を合成すると地球照とは異なる立体的な画像が得られその美しさを感じました。ただ単純に合成すると月の画像として例えば左右にズレが現れてしまう場合があります。それは月のひょう動(首振り運動)により月の顔がいつも決まった方向にならないからです。

満月なのにクレーターが立体的に見える不思議な月、理想的には同じように向いた満月と半月の合成が見たいと思ったのがきっかけです。

この首振り運動を予測して満月と半月の同一ひょう動値の組合せをほんのり光房の久保庭敦男様に計算していただきこの結果を参考に検討し撮影を試みています。半月の方は、特に上弦の月に注目、月面XやLOVEと重なり楽しさが増します。

今回、「参考、特集」の記事として今までの結果を整理することにしました。自分自身でもどこにデータがあったか見つけずらくなったためです。2023/03/01現在における今までの合成画像を一つの画像にしてまとめました。画像A-1に示します。

画像A-1 2022年3月から2023年3月までの実績データ 記事No.と発行日

これらは以下の本ブログ中に載せた関連記事中の画像です。記事No.の個所でリンクさせています。さらに内容をブラシュアップしていければと考えています。

No.1143 上弦と翌日の月 2023/02/27と02/28 MagicMoon用
公開:2023年3月1日 → 合成用の上弦の月データ取得と2022、2023、2024年の範囲におけるマッチングリスト

No.1136 今年最初のMagicMoonなるか 今月の満月と4月の上弦との組み合わせ
公開:2023年2月8日 → 6回目の挑戦。満月のみ実写像の合成

No.1104 久しぶりにMagicMoonを楽しむ ほぼ似た秤動時の満月と半月の合成画像
公開:2022年12月11日 更新:2022年12月16日 → 5回目の実現 No.1097 久保庭様画像とのコラボ

No.1097 今年最後の上弦と満月の組み合わせチャンス
公開:2022年11月27日 更新:2022年12月1日 → 実現せず シミュレーション画像同士の合成

No.1027 満月と上弦の合成(その4)COOLPIX P1000
公開:2022年4月17日 → 4回目の実現 昼の青い月との合成
満月 月齢15.7 視直径30.1′ 輝面比1.00 2022/01/18 19:26撮影 撮影時測心秤動緯度-5.66° 測心秤動経度-2.97°
上弦 月齢8.0 視直径30.1′ 輝面比0.51 2022/04/09 16:01撮影 撮影時測心秤動緯度-5.50° 測心秤動経度-2.63°

No.1025 満月と上弦の合成(その3)COOLPIX P1000
公開:2022年4月11日 更新:2022年4月16日 → 3回目の実現
満月 月齢15.7 視直径30.1′ 輝面比1.00 2022/01/18 19:26撮影 撮影時測心秤動緯度-5.66° 測心秤動経度-2.97°
上弦 月齢8.2 視直径30.1′ 輝面比0.52 2022/04/09 20:10撮影 撮影時測心秤動緯度-5.49° 測心秤動経度-3.58°

No.1022 満月と上弦の合成画像(再掲)スライダーチェック
公開:2022年4月4日 → 実現
下記No.1015とNo.1017と重複 最初のスライダー表示

No.1017 満月と上弦の合成(その2)COOLPIX P1000による画像から
公開:2022年3月17日 → 2回目の実現
2021/12/19の満月と2022/03/11の半月(上弦を一日過ぎていますのでここでは半月と呼びます)の組み合わせ。

No.1015 こんな月の写真撮れたら面白い(実現記録)- 満月と上弦の合成
公開:2022年3月12日 更新:2022年3月13日 → 1回目の実現
満月 月齢15.1 視直径29.7′ 輝面比1.00 2021/12/19 19:05撮影 理想19:08 測心秤動緯度-2.95° 測心秤動経度-0.67°
上弦 月齢7.7 視直径29.9′ 輝面比0.50 2022/03/10 20:28撮影 理想23:05 測心秤動緯度-2.59° 測心秤動経度-0.34°

No.966 こんな月の写真撮れたら面白い (満月との合成画像 – その2:最適撮影日 -)
公開:2021年11月4日
半月2021/10/14 18:13 月齢7.9、満月2021/10/20 19:14 月齢14
2023年のMagicMoonの組み合わせチャンスのリストです。

No.961 こんな月の写真撮れたら面白い (満月との合成画像 – 遊びです -)
公開:2021年10月26日 → MagicMoonのきっかけ、始まり。
月齢14.0(2021/10/20)と月齢7.9(2021/10/14)の合成

またこの際に今年のみではなくて2022、2023、2024年の3年間の範囲になりますが組み合わせチャンスを整理しました。結果は下記に示すNo.1143の記事と重複しますが表A-1に示します。暦年が進めばその都度見なおして整理するつもりです。

なお、ひょう動値は全て横浜における測心データによりますので個人的な利用データベースになっています。しかし、小さなずれは許されると判断されるのならば関東地方の地域には適用できるのではないかと思われます。ステラナビゲータやステラリウムのシミュレータで確認してから一度狙ってみるのも良いかも知れません。

表A-1