Seestar S50は星雲、星団、銀河および太陽、月の撮影を容易に実現してくれる装置です。ネットでは星雲等の実写例が多いのですが、一部には小惑星や彗星の移動の様子等多くの天体現象を捉えられているのを目にします。もちろん望遠鏡の焦点距離が250mmでの撮影範囲になります。

最近、木星のガリレオ衛星の撮影とは別に、星見屋様のツイート(X)で天王星の衛星、13~14等級の衛星が写っていたとの報告がありました。これに興味を持ち、暗い衛星も撮れることとは異なりますが、昨日、天王星ではなく土星に向けて衛星と共に土星の特徴であるリングの形も見えれば面白いなと思い試し撮りしました。

結果を画像1に示します。左と中央の画像が星雲星団モードによる、右が月モードによる撮影結果です。なお、撮影は個人的に試した結果の一例で他の方法もあるかもしれません。

画像1 Seestar S50による土星の撮影例

撮影の経緯を記しておきます。

導入は星図から土星を指定して移動、センタリング。問題は撮影条件、任意に設定ができません。標準的な10秒間露光スタックモードのままで撮りましたが明る過ぎて土星がボーっと広がってしまいました。明るさをSeestar画面上にあるスライダーで-100%暗くして再度撮影、しかしそれでも明るく撮れてしまいました。それぞれ画像1の左と中央の画像に相当します。1分間のスタックでしたが10秒後の一枚であっても明るく撮れ過ぎて写り具合はそんなに大きな差は見られませんでした。

土星のリングの形が写って欲しいともっと暗く撮る方法はないものかと、月モードを利用。まず月モードに変えようとしたところ望遠鏡が月に向けて移動しますので土星は写野から消えてしまいました。土星を再導入し、月モードの中にある「….追尾をスキップ」を選択すると、土星の形とわかる画面に変化しました。この時には写真もビデオも撮れます。どちらも土星のリング(UFOの形状みたいですけれど)が写り、その一例が画像1の右側の画像です。

土星の周りの光る点をステラナビゲータ12で確認、明るさは天王星の衛星に比べてかなり明るく8等級程度で、タイタン、レア、ディオネ。

このような使用では惑星の周りの暗い衛星も、また土星の場合は形状も見えるので何かの時に楽しめるかと。ただ、惑星を大きく見たいとの要求に対してはそのような望遠鏡ではないことを理解した上で観察することでしょう。