C/2026 A1 (MAPS)彗星は結局太陽に近づき消滅してしまいました、残念。

SOHO LASCO C2およびC3の画像を動画1に示します。C2画像ではコロナグラフ用マスクに12:00頃には彗星が隠され、その状態で近日点を通過しNo.1603画像1で示したように17:00UT過ぎにはほぼ太陽に向かってきた方向と近い位置で遮光マスクから現れるはずでしたが見えませんでした。画像に名残りらしいものも見えず写っていないのですからこの間に消滅したのでしょう。しかし、ここで単純な核の崩壊、蒸発の結果として片付けてしまうのはもったいない、実際の画像データから今までの知見から容易に言えたとしても、今回も何が生じていたか想像した過程は重複しても良い、記憶を残すことにしよう。

さて、動画1のC2画像には17:00以前に近日点位置からフレア等の影響とは別と考えられる、もやっとした薄い煙のようなものが見えています。

動画2にステラナビゲータ12による無事太陽を半周した場合の彗星核、テールの変化を描画しました。13:30~15:30の2時間のみ10分間隔でその様子を示しています。太陽は輪郭表示にしています。

それによると彗星は太陽の裏側から近日点に近づき、その通過後は太陽表面側に回り込み折り返します。この遮光マスクから現れるC2画像のもやもやは予想される近日点通過時の14:00~15:00から約2、3時間後に現れたことになります。

ここで動画2に示した彗星のテール姿が現実のC2画像に見られたもやもやと似ているように思いました。遮光マスクに隠されていた時間やその彗星テールの方向転換による姿の変化や広がりから当然に予想されることなのですが、このもやもやは彗星のテールや核までも蒸発してしまった残骸と推定されます。あわせて極めて近日点に近い軌道上で崩壊または蒸発してしまったことが想像されます。個人的にその時の温度を知る由もありませんが良くぞギリギリそこまで頑張ったと言いたい。

動画1 C/2026 A1 MAPS彗星の映ったSOHO LASCO C2/C3画像

動画2 C/2026 A1 MAPS彗星の近日点前後の軌道と彗星テールの変化