(Rev.1 2019/06/25)
NASA EARTH OBSERVATORYRaikoke EruptsのタイトルでISSから撮影した噴火の写真が公開されましたので追記しておきます。この写真について噴煙及び火山灰の色や広がる様子の説明があります。時間のズレはありますが図3の平面的な写真ではなくて三次元の感覚で理解できます。

以下最初のリンク先は上記のRaikoke Eruptsと同じです。2番目のリンクは元画像で約8MBなのですが表示までに時間を要しました(本投稿時点ですけれど)。
https://earthobservatory.nasa.gov/images/145226/raikoke-erupts
https://eoimages.gsfc.nasa.gov/images/imagerecords/145000/145226/iss059e119250_lrg.jpg

さらに追加しておきます。小さい容量の画像を探しましたら下記にありました。すぐにDLして見られます。クレジットはNASA Earth Observatory images by Joshua Stevens, using MODIS and VIIRS data from NASA EOSDIS/LANCE and GIBS/Worldview and the Suomi National Polar-orbiting Partnership。リンク付けしておきます。
https://visibleearth.nasa.gov/view.php?id=145226
https://eoimages.gsfc.nasa.gov/images/imagerecords/145000/145226/iss059e119250.jpg

(Rev.0 2019/06/24)

噴火のニュースがありましたのでひまわり8号の画像で確認しました。画像は「国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)」によります。以下は画像データから読みとれる噴火の様子を整理したものです。

ひまわり8号の「24時間地球」の「バンド13 10.4μm長波長赤外」や「地球全図」の10分間隔データを見ると2019/06/22 02:50(JST)では異常は無いのですが、その10分後の03:00の画像には噴火が始まっているように見えます。

当日、合計8回程大きな噴火が繰り返され、14:30の噴火を最後にして小さく噴煙が継続したものの以後沈静化しているように見えます。しかし、噴煙・火山灰(と考えられる)は東へと流れ、夕方にはおおよそ1,000km先まで拡散しています。

活発な噴火が観られた2019/06/22 10:00におけるひまわり8号の地球全図を図1に示します。画像は縮小リサイズしていますが、画像の上部の中央に横に茶色に伸びた噴煙火山灰の様子が見えています。

図1 ひまわり8号の画像 (http://himawari.asia/) ライコケ島の噴煙・火山灰が見えています

解像度がもっと高いNASAのTerra衛星の写真を載せておきましょう。NASA Worldviewによります。https://worldview.earthdata.nasa.gov/
撮影時刻はわかりませんが、上記図1のひまわり8号とそれほどズレていない時間帯だと思います。図2が中央に北海道から千島列島を含む領域の画像、図3はライコケ島の噴火の様子を拡大した画像です。

図2 NASA Worldview 2019/06/22

図3 NASA Worldview 2019/06/22 ライコケ島の噴火

その後、翌日6/23、6/24の画像では噴火は見られず、噴出された火山灰がベーリング海の低気圧に巻き込まれて拡散していく様子が観られています。
ひまわり8号による2019/06/21 10:00から24時間間隔の画像を図4~図7に載せておきます。「ひまわりリアルタイムWeb」http://himawari.asia/ の画面を拡大表示してコピー・ペーストしています。

図中の赤点がライコケ島です。06/22 噴火、06/23以降は火山灰が拡散していく様子が捉えられています。

図4 ひまわり8号による画像 http://himawari.asia/  2019/06/21 10:00

図5 ひまわり8号による画像 http://himawari.asia/ 2019/06/22 10:00

図6 ひまわり8号による画像 http://himawari.asia/ 2019/06/23 10:00

図7 ひまわり8号による画像 http://himawari.asia/ 2019/06/24 10:00