以前に隕石に関して気象衛星にそれが写っていたとの情報に接していましたので確認しました。
この中で2019/03/18に公表されたオックスフォード大学のSimon Proud氏の記事(ツィッター)の情報には驚きました。https://twitter.com/simon_sat/status/1107613140240531463
内容は2018/12/18(UT)、[2018/12/19(JST)]に北太平洋、カムチャツカ半島、べーリング海で隕石落下の様子をひまわり8号が捉えていたというものです。
さらに調べると突入時爆発のエネルギーは広島型原爆の10倍程度、最近では2013年のロシア・チェリャビンスク州の隕石落下に次ぐ規模だそうです。この隕石突入に関して目撃情報も無く後日確認されたので知らない間に小天体などが落ちてくる可能性を伝えるニュースとして話題になったようです。
これらに関連したキーワードを基にネットで検索すれば情報が得られます。どれも上記ツィッター情報と同じかこの間接的情報源に基づいていますので大きな違いはありません。上記のツィッター記事で十分だと思われますが、以下をあげておきます。
朝日新聞(時間経過とともに記事は削除される可能性があります)
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13991781.html
ほんのり光房(ひまわりの天体探索にはとても参考になり以前にも引用したとおりです。この天体落下の記事も載せられています)
発見情報はひまわり8号の画像なので、これをダウンロードして多くの画像が公開されています。
今更ではありますが、これを自身でも確かめておくことにしました。ひまわり8号の画像データはNICT;ひまわり8号リアルタイムWebによります。
隕石落下の写り始めの画像は2018/12/19 08:50です。時刻はJST表示です。この画像を図1に示します。画像はファイル容量の関係からリサイズ縮小していますのでこの画像では隕石落下の様子は見えません。原画で見られます)
この図1の画像を最初に載せたのは隕石落下情報もほとんど無い中で良くこの画像の中から発見されたものだと感心したからです。惑星等の天体のようにシミュレーションされていれば探し出せますけれど、目撃情報も何も無しではほとんど探し出すことは運次第か毎日詳細に見るかしないと無理だと思われます。
数か月、経過してからの公表のようであり、どのような経緯から発見されたのか。この隕石落下はひまわり8号の画像に写っていることで話題になったようなので、数か月間は一般には知られなかったことになります。(米軍が核爆発の低周波振動探知機で検出していたとの情報を目にしましたが広く知れ渡る一般情報では無いようでした)
図1の画像の明るさを強め、拡大した画像を図2に示します。隕石落下を原因とするオレンジ色に光る線状、背後に雲に写ったと考えられる黒い影が見えています。この拡大画像は原画像サイズから切り出したものですのではっきりとしていると思います。
隕石は画像垂直直線状に地球に突入しているように見えます。影は隕石の軌道上の痕跡雲と言うよりはその影が雲に写ったものと推定されています。図3に突入時と思われる最初の画像から30分間隔で変化する様子を示します。上段のみ突入30分前、10分前の画像を載せています、以後は30分間隔です。
さらに10分間隔のひまわり8号が捉えていた全画像を動画にしておきました。これを図4に示します。
隕石落下が写った時の太陽はひまわり8号の後ろ右側から射しています、数時間後にはほぼ真後ろになっていましたので影の方向は太陽の方向と矛盾しません。