昨日2024/03/18は一日中、強風下、花粉で目が渋々。窓越しや玄関で太陽および月をSeestarまたはCOOLPIX P1000で撮影を楽しみました。クリアな画像は得られませんでしたが、太陽は黒点、月はマギヌスのRay現象等の特徴は確認できましたので以下、整理して示します。
画像1にSeestarで撮影した太陽と月齢8.0を示します。太陽は8枚の画像をAS!3でスタック。月はRAW映像をASIStudioのVideoStackで処理した画像です。
画像1 Seestarによる太陽と月 2024/03/18 09:46と18:06
太陽の左縁の黒点が見られていますが、Spaceweather.comの3月17日の記事によればNo.1289およびNo.1291でも示したように黒点”3590″に関連していて、その活発な領域が続き自転により再登場した可能性が指摘されています。
月面文字”LOVE” &” X”のタイミングを過ぎてしまいましたがSeestarの解像度でも読み取れます。Seestarの画像ではそのままでも海の部分が目立つように表現されます。ステラナビゲータによれば秤動が地心で経度6.7°、緯度-6.8°と大きいので縁の海、スミス海が、南極近くではスコット、アムンセンも見えています。中心の位置も画像に慣れていれば左斜め上にシフトしていることがわかります。この月面を見ているだけでも価値があるように…..。
ここで、この日の注目、Ray現象で見せてくれるマギヌスの魔女。しかしSeestar画像でははっきりしません。そこでP1000で撮影。
月齢8.0の全体像は2,000mm相当、マギヌスクレーターおよび南極付近は3,000mm×4倍相当で撮影。画像2~画像4に示します。三枚ともあまりの強い風の影響等でスタックすると逆にボケ気味になってしまいましたのですべて単独の一枚画像にしました。
画像2 月齢8.0 2024/03/18 18:43 COOLPIX P1000 ISO-100 f/8 2,000mm相当 1/100秒
上記画像でも月面文字は見えています。このうち、”L”および”E”のすぐ近くにマギヌスクレーターが見えています。夜明け直前ですがクレーター内中央に光が射し込んでいる様子が伺えます。
マギヌスの魔女が明確ではありませんのでさらに6倍に拡大撮影(デジタル拡大)、その部分をトリミングし時計回りに90°回転した画像を画像3に示します。クレーター内の暗い背景に顔のようには見えます。
画像3 マギヌスの魔女 2024/03/18 18:45 COOLPIX P1000 ISO-100 f/8 3,000mm×4倍相当 1/30秒
マギヌスクレーターから南下、南極付近の様子を画像4に示します。秤動によりスコット、アムンセンが見えています。
秤動による月面の変化、Ray現象は面白い、次の機会にまた。
画像4 月齢8.0の南極付近 2024/03/18 18:30 COOLPIX P1000 ISO-100 f/8 ,3,000mm×4倍相当 1/80秒