昨日は風が強かったものの快晴。遠方北西方向は雷が頻繁に空がピカピカとフラッシュ状態、たぶん方向から埼玉上空なのでしょう。撮影するには涼しくなってきました。

さて、2023/09/04 11:47(JST)に打ち上げられたスターリンク衛星G6-12の20基の撮影記録です。スターリンクの軌道分布が広がらないうちに撮っておこうとSpaceStationARで通過時刻と星空の位置を確認。撮影として今回がNo.1201に続いて2回目です。

今回の目標はケフェウス座、α星アルデラミン2.45等級、高度は53°への接近通過、通過後、地球の影に入りますのでそれを狙いました。スターリンクの明るさは最大-0.2等級(上記アプリから)と表示。

録画を開始して少し待っていると北方向の北極星の上で光る点の塊が確認できました、双眼鏡無しで明るく見えていました。

動画1に2Kハイビジョンで撮影した結果をそのまま示します(GIFファイル)。撮影条件(シャッター速度)から点状ではないのですが再生は等倍速で見たままの動きになっています。中央の恒星はアルデラミンです。

この画角の空の広さ、スターリンクのスピード感が伝わらないと思いますが、No.1201画像1に示した月の大きさをイメージとして残し、それと比べると良いです。同じ焦点距離で写した月ですので広がり、スピード感がつかめます。

動画1 Starlink G6-12 2023/09/05 19:20 横浜上空 EOS-M6+18~55mmレンズ ISO-6400 f/5.6 55mm 1/8秒/frame 2K動画

前回の撮影条件(EOS-M6 ISO-3200 55mm 1/30s/frame)では暗く映ってしまいましたので、感度をさらに上げて、シャッター速度は動画1/30秒/frameでなくて1/8秒にしました。結果として良く写っていたのですがその露出分だけ光る点がやや線状になってしまいました。スターリンクの衛星は20個なのですが4か所が少し長めの線として映っています。二つの衛星が重なっています。しかし、点だけよりも少しは銀河鉄道みたいに見えるかなと(良い方に解釈して)。

自身のスターリンクの撮影は二回の撮影経験しかないのですが最適な撮影条件を掴みつつあります。ネットではほとんど撮影条件について触れていませんのでこの二例が個人的には参考になります。最も厳しい人工光の華やかな場所からの撮影ですのでもっと暗い空では良い撮影条件があるのではと思います。もっとも、明るいレンズにすれば良くなると思います。ついでにスマホでも撮れないかと思ってしまいました、いつか撮ってみたい。

動画1から全フレーム781枚を取出しSiriusComp64で比較明処理しました。画像1に結果を示します。

画像1 Starlink G6-12 2023/09/05 19:20 横浜上空 EOS-M6+55mmレンズ ISO-6400 f/5.6 55mm 1/8秒/frame 2K動画から比較明処理

地球の影に入る前は青っぽいようにも感じられます。 画像の右上には20個の衛星が写っている1フレームを選び出し1/2倍に縮小して貼り付けました。

再度の感想ですが、スターリンクは地球上の通信環境を整えるという観点でメリット大なのでしょう、しかし、天文研究専門家では観測に影響するとも言われています(今調べたら太陽光反射対策もうまくいってないのですね?)。

そのような環境の中でも、光る点の集まりが空を移動するのを見ていると楽しめてしまいます。少なくとも今年中はスペースX社はスターリンクを何回も打上げるはずですので、打ち上げ後、数日間、日本上空を通過する際は銀河鉄道として眺めたいと思います。今度はスマホでも撮ってみたい、直前であれば数分で済みますし。次回が楽しみです。