No.741以来の久しぶりの画像比較、楽しみのひとつです。横浜市と君津市との撮影地点の差でありISSの高度約420kmなので仰角の差はわずかで(三角関数から4, 5度の違い)、直接比較できます。

望遠鏡の写真はJAXAに投稿されている坂井美晃様の作品です(https://iss.jaxa.jp/iss/photo/2020/11/72194.html)。今回も利用させていただきました。比較に適する好きな大きさの画像です、これよりもっと大きな画像を時々見かけますけれど、すごいと思いますけれど、それよりも天体(人工天体)写真らしく美しくクッキリとしたこの程度の大きさの画像の方が好みです。大きく、詳細に知りたければNASAのライブラリーにたくさんあります(道具の持ち合わせと腕前の差、負惜しみですので無視してください)。

COOLPIX P1000の写真はJAXAに投稿していますがここでは4K動画サイズから再度処理して使用しました(JAXAの投稿は1920×1080でスタック処理した画像を利用したため)。

2020/11/22の夕暮れ時に通過したISSを撮影した結果を以下に示します。

上段はCOOLPIX P1000で撮影した結果です。動画から1カットあたりベストな写りと思われる1フレームのみを取り出して並べたものです。

中段は1カットとして3秒間以内のフレームとしAutoStakkert!3でスタック処理しています。上段の単体フレームの方は輪郭がクッキリとしている半面、ブレ、シンチレーションの影響で形が歪みます、一方、スタック画像は輪郭ははっきりしませんが、全体のその時の姿、形を示しているように思います。全体のISSの姿は捉えられていて「きぼう」や「ドラゴン」、ラジエーター、トラス、ソーラーパネルだろうと推察はできます。

下段は望遠鏡による坂井美晃様の画像です。投稿で坂井様は当日シーイングが良くなかったと説明されていますが、それでも望遠鏡の写真は各構成部分がかなり細かく輪郭もはっきりと識別でき、見本になります。

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(余談)

撮影場所が神奈川県横浜市と千葉県君津市と記述して思い出しました。2019/03/14に撮影した横浜港近くからCOOLPIX P1000で房総半島を写した写真があります(ISS撮影場所とは関係ありません)。

水平線の先に房総半島が写っています。9mm(50mm相当)による写真です。この写真の下端、水平線近くの中央を359mm(2,000mm相当)で写した写真を次に示します。火力発電所、さらに遠くにたぶんマザー牧場と思われますが、観覧車が見えています。葉で覆われた地面のように見えるのは海面の波です。この程度の距離(20km)で海面の下またはすれすれに地上景色が見えることから地球が丸いというのは考えすぎでしょうか、小学生の頃の思い出。

ISSの拡大撮影は3000mm相当で撮影しています。この景色の3000mmの写真は無い、いつか撮ってみたい。