今回のNo.146の写真では奥秩父が写っていることがわかりました。その後方に八ヶ岳があるのですが、この撮影位置からこれらの山が見えるのかどうか確認してみました。同じ奥秩父の甲武信ヶ岳と金峰山、それに八ヶ岳連峰の赤岳等が対象です。

結果甲武信ヶ岳は写真一枚分を右に向ければ撮影は可能。しかし、八ヶ岳はこの位置では奥秩父山塊に遮られ隠れてしまうので見えません。特に赤岳は手前の奥多摩の山域の御前山のちょうど後ろで隠れてしまっています。もちろん、撮影位置を左右、すなわち、御前山に被さらない撮影場所に移動すれば見られる可能性があります。

まずカシミールにより、地上および2000mの高度から撮影した場合の200mm望遠レンズ相当によるシミュレーション画像を以下に示します。地上からの撮影では秩父の国師ヶ岳か甲武信ヶ岳しか見えません。四角枠は今回の写真の撮影範囲。高度を上げると赤岳、横岳、蓼科山の八ヶ岳連峰(三宝山は奥秩父山塊)が現れます。

もっとわかりやすくするため、地上から200mずつ昇り、2000mまでの高度で撮影した場合の変化をアニメにしました。上の高度2000mのシミュレーション画像で示した八ヶ岳連峰の山々の位置を記憶して、アニメを見ると高度が上がるにつれて遠方に見えてくることがわかります。(山肌の色が同じなので注意)