今月24日は金星の合(黄経の合、赤経の合は22日)でその前後には本体周縁の半リング状の姿が180°程回転する様子が見られます。しかし、太陽と近いので昼間の観察になるのでとても危険です。金星を探す時に太陽光を直視してはいけません。また道具も例えば鏡筒に太陽光が入ってしまうと受光部が壊れてしまう場合があるので十分な対策をして観察する必要があります。
そのように日中の金星を撮影した例は本ページ内の“金星”検索で見られますが、代表例としてNo.1198を上げておきます。
内合時前後の金星は惑星軌道から想像できるように地球から見ると太陽の左右(東西)を短期間で見かけ上通過するので半リング状の金星の姿が数日間で180°近く回転、変化します。また、内合時のほとんどの金星は太陽と重なって見えるのではなく少し離れています、太陽面通過ではなく接近通過です。今年の内合時には太陽の南側を通過するので内合前には西側が光る半リング、それが内合時には金星の北側、その後には東側に反時計回りで見えます(太陽の北側を通過する年の場合は西 → 南 → 東とリングが時計回りに回転)。
その様子をステラナビゲータで今年の内合時の金星の変化をシミュレーションして動画1に示します。
黄道座標で表示した金星の変化を一日間隔で示しています。撮影時刻は12:00お昼を仮定。今年は金星は太陽の南側を通過しますので内合直前、直後にかけて西側(右)の半リング状の金星が反時計回りに北から東側(左)へと数日間で変化します。
昼間の金星を撮ることも楽しいのですが、去年は気象衛星ひまわり9号の画角に金星が入りましたので追跡したことがありました。その結果はNo.1478にまとめていますのでご参考に(画角に入ったのが内合直後からでした)。
今年は残念ながら金星がひまわり衛星の画角には入りません。来年はどうでしょう、と調べたら、それどころではなく2031/08の内合日まで入りません。上記のように去年見られたのは運が良かった、今でもデータベースとしてNICTのページ等で確かめられますけれどね。
動画1 金星の内合前後の形の変化 2026/10/01~2026/11/30まで 一日間隔12:00を対象 ステラナビゲータによる作成
以下は個人用に関連記事を抜粋してリンク付けしておいたものです。
No.1478 ひまわり9号による金星画像 2025年内合直後から西方最大離角まで
No.1465 ひまわり9号による金星 2025/03/23~04/30
No.1199 ひまわり9号の画像から内合前後の金星
No.1198 内合一日前の金星 COOLPIX P1000およびBENRO POLARIS使用
公開:2023年8月12日
No.998 金星内合2022/01/09前後の撮影記録 COOLPIX P1000
公開:2022年1月10日 更新:2022年1月11日
No.993 金星 2022/01/04 16:37~16:40(+富士山頂も)
公開:2022年1月5日
No.989 細くなった金星 2021/12/30
公開:2021年12月30日 更新:2021年12月31日
No.978 昼間の金星(中望遠と超望遠) 2021/11/28 14:06 COOLPIX P1000
公開:2021年11月29日 更新:2021年11月30日
No.969 金星食を撮る 2021/11/08 昼と夜
公開:2021年11月9日 更新:2021年11月10日
No.706 金星 宵の明星から明けの明星へ 2020年1月~2020年5月の見え方 COOLPIX P1000
公開:2020年5月18日