ここ一、二週間、夜遅く晴れていれば南の空に土星が見えていましたのでBENRO POLARISの性能確認も兼ねて撮影。部屋から窓を開け撮影、終了後はカメラ三脚等はそのままにしておやすみ、翌日以降にSDカードを取出し画像処理するスタイル。三脚にPOLARISとP1000を載せるだけで自動で土星を導入(ジョイスティックでアライメントの調整もありますが)、個人的にお手軽に天体撮影を楽しめる一つの例になりつつあります。

今回の土星の撮影(No.1061No.1057)は久しぶりで以前だともう少しA環、B環くらいはクッキリとしていたはずと過去歴調べ。本ブログ内で金星火星木星土星をそれぞれ検索してリンクしておきました。それぞれピンからキリまでの画像。キリがほとんどですがピンには小望遠鏡並みの画像もいくつか。それらには火星では模様や南極の白い極冠、木星は縞模様、大赤斑および衛星の影、土星は環の隙間らしき部分もそれなりに写っていました。

ここでは、火星、木星、土星の過去の一例を上記検索ページから選択し、元データ(4K動画)に戻って三つの惑星を重ねて一つの動画ファイルにしました。動画1に示します。

動画1 火星(2020/10/20)、木星(2021/08/20)、土星(2019/08/12) COOLPIX P1000 4K動画をPIPP、動画ソフトで編集

赤道儀の追尾はしていませんのでPIPPで前処理、センターリングして640×360サイズにクロップした映像にしました。火星、木星、土星についてそれぞれ2020/10/20 、2021/08/20、2019/08/12に撮影。全て3,000mm×3.6倍相当の電子倍率の映像です。いずれも再度ステラナビで調べましたら”衝”に近い時でしたので、それだけそれらしく撮れたのかもしれません。

これから秋から年末にかけて惑星の見どころをステラナビで調べました、火星は2022/12/08に衝、その一週間前12/01は地球最接近、木星は2022/09/27に衝、土星は2022/08/15に衝を過ぎたばかり。視直径も明るさも一本勝負で狙うにはこれからが良い季節です。晴れれば何度でもしつこいくらいが好き、そのうち一日ぐらいは条件がマッチして当たる楽しみがあります。

動画1の元の映像では、全て固定撮影ですので惑星は周回運動により左から右へ短時間にシフトしますが、センターリングしていますので追尾しているのと同じように見えます。この映像(14秒間×30=420コマ)をそのままAutoStakkert!3で50%利用率で処理しました。三惑星同時処理ですのでキレイな画像は無理と予想したのですが、思ったよりもキレイな画像が得られました。画像1に示します。

画像1 動画1をAutoStakkert!3で処理