自分で撮る写真忘れています、今はこちらに集中、結構楽しめます。[ひとり言]
1. 満月が写っている画像の抽出
地球の背景に満月が写っている画像について2016年及び2017年の2年間を対象とした結果をNo.539にまとめましたが、2015年~2019年4月現時点の全画像データを対象にして再度検索しました。
画像は全地球図データ集(NICT:情報通信研究機構)によります。惑星と異なって満月は明るく写りますので「ひまわり8号リアルタイムWeb」でも確認できます。
月のツーショットは月齢、スキャンずれ、ギザギザ撮影の途切れの他に月の出、月の入りの瞬間も含めればかなりの枚数の画像になります。ここでは絞って月齢が満月近くで、地球から離れて完全な姿を見せた画像を条件に検索しました。その方法は参考欄の「気象衛星ひまわり8号から観える天体 (月の画像抽出)」と同様です。
結果を表1に示します。
表中、示針方向とはアナログ時計にした場合の月が写っている針の向きを意味しています。
参考にスーパームーンとミニマムーンの日時との関係を色付けして示しました。どちらも一日のずれで写りました。2015/9/29の時は前日が月食でもありました。地球中央を横切るエリアは狭い撮影領域ですので写らないと考えられますが、その狭い部分に明かりぐらいがあるかどうか興味を持ちましたが、何も見えませんでした。
2. 満月の画像
表1の9枚の画像全部を1枚にして図1に示します。地球の画像は9枚の雲が重なり合っていますので、白くなっています。画像は1/10に縮小して月がもっと見やすくするため明るく調整しています。
これら9枚から月の部分のみを取り出した画像を図2に示します。
ベストな写りは月齢も満月に最も近い2017/09/06 11:00の画像。続いて、2015/09/29 11:50、
2016/08/19 12:30、 2018/03/03 12:10の計4枚になるでしょうか。その他は地球からの月の出入り時の画像になっています。
図2において月の大きさが異なっているのでその理由をステラナビゲータで確認し、示すことにしました。図3は各画像の日付における月、地球、ひまわり8号の位置関係を重ね合わせて1枚にしたものです。図中の数字は表1のNo.と同様で月の画像は地球からの距離、視直径、月齢と対応していました。
参考に2015/09/28の10:40、10:50、12:00、12:10の月食時の位置関係を加え図4に示します。スーパームーンと月食が重なり地心距離は35.69万kmでした。