やっと、昨日、西の低い空に雲がない天気に恵まれました。Seestar S50およびS30を彗星に向け、特にレモン彗星は期待した通りクッキリした姿を見せてくれました。レモン彗星の撮影後、南の空に向けてスワン彗星も撮影。
ここではSeestar S30の結果を示します。
画像1に両彗星を示します。右がレモン彗星、左がスワン彗星。
レモン彗星の周りに明るい恒星がないので、星の数が足りずプレートソルブが成立せず記録されないのではと思いましたが、最初の撮影からモニターに彗星の姿が現れ、以後、連続して撮影画像が記録されました。画像1のレモン彗星の画像はSirilで彗星基準でスタックしたものです。30分間で記録された画像は126枚、このうちSirilによる処理過程で61枚に絞られスタックされました。
スワン彗星の方は明るさが足りないため、また月に近いためでしょうか、背景が最初から赤くなりその中に彗星の姿が見えていました。レモン彗星の場合と同様に55枚の画像のSirilによる処理なのですが得られた画像はかなり粗く見えています。
参考に当日18:30における現地の空の様子をステラナビゲータで作図しました。西の空低くレモン、南の空にスワン。どちらも拡大図の黄色の枠はSeestar S30の画角を示します。
画像1 C/2025 A6 LemmonおよびC/2025 R2 SWAN
画像2 撮影当日2025/10/30 18:30時点の星空 ステラナビゲータ12による表示

