C/2025 R2スワン彗星およびC/2025 A6レモン彗星の画像がネットで見られています。すっきりさわやかな名前でそれだけで注目したくなります。今までスワン彗星は南半球での観測、また、レモン彗星は夕方では見えませんでした。このため、夕方に見えるようにと期待していました。そのチャンスがやってきたということです。

Seestarでは暗い彗星でも簡単に撮れ楽しめます(10等級程度は実績あり、6等級以上だと彗星らしく撮れます。今年の年賀状に利用した画像の例ですが)、レモン彗星は既にSeestar内では登録済みでしたが発見されたばかりのスワン彗星も最近導入できるようになりました。

それでは夕方の空に見え、楽しめるようになるのは具体的にいつだろうかとステラナビゲータで確認しました。

動画1に9月20日~10月31日までの夕方18:30の空における彗星の位置の変化を示します。中央が西、画面の動きが速いので途中で一時停止させたりして右上の表示日時と照らし合わせると良いと思います。横浜の空を示していますが、見やすい時刻、空の位置は変わりますが全国的に見られます。詳しく知りたい時や、また見たい時にでもネット情報を検索すると確認できるでしょう。

スワン彗星は現在、西南西、18:30頃の高度は5°程度で薄明時間とのバランスから観測はかなり難しいと思われますが、10月になると南西、高度も10度程度で空も暗くなるので撮れるようになると思います。特に中旬には、レモン彗星も北西に見えるようになり、もしテールが写ればそれぞれ左上、右上と反対方向に伸びて楽しめると思います。

ステラナビゲータによれば現時点、動画中の期間の明るさはスワン衛星で6~7等級/最大で5.8等級、レモン彗星では3等級程度と表示されていますので上記のとおりSeestarで簡単に楽しめると思いますので晴れた日には何度か撮りたい。

去年2024年秋のC/2023 A3 紫金山・アトラス彗星のように明るい彗星ではないのですが、どのような変化を見せるか楽しみたいと思います。

動画1 スワン彗星およびレモン彗星の空の見える位置 2025/09/20~2025/10/31 ステラナビゲータ12によるシミュレーション