2024/03/10、日の入りまでは雲に覆われていましたが、その1時間後には晴れ、雲もほとんど消えてしまいました。風も弱く、彗星を撮ろうとSeestarを向けました。撮影は19:00頃で彗星の高度は15°程度。この撮影後、オリオン座M42もそろそろ夕方観測では見納めの時期になりますので久しぶりに撮影。

撮影はSeestarにお任せですのでモニターに写っている画像、空を眺めながらの楽しい時間でした。

画像1に12P/ポン・ブルック彗星(Pons-Brooks)およびM42オリオン大星雲を示します。

画像1 ポン・ブルックス彗星およびM42 Seestarによる 2024/03/10 18:57~ 1時間ほど

本体からfits画像を取り出しSirilで12Pは彗星基準、M42は恒星基準で処理しました。12Pが20秒間、M42は30秒間の露出でそれぞれ30枚、20枚を撮り貯めました。赤道儀ではないので処理するとフィールドローテーションで画像枠全体が回転してしまいますので、端の部分はカットして編集しています。DeNoiseAI処理は施しています。

彗星にはTailが薄っすらと伸びている様子が感じられます。光害はポートルで8近くある地域ですので、解像度云々よりもこれだけ写ることに感心してしまいます。今までの彗星探し、導入、場合によっては極軸合わせ、それに撮影条件の設定をする間に撮影が終わってしまう感覚でとても楽に楽しめました(苦労して撮るのも楽しいですけれど)。しかも焦点距離1,750mmの狭い画角です。

もっと明るくなると予想されていますので、さらに撮り続けたい。