スターリンクG7-9が通過後、オリオン座が昇ってきていましたがM42を撮るには高度が低いのでいったん中断、その後、適当な高さになってからSeestarで撮影。

望遠鏡の画角が狭く、もう少し広い角度の画像にしたいと思っていましたので試しに複数枚(今回は二枚です)を撮り、それをモザイク処理することにしました。Seestarは赤道儀追尾ではありませんので撮影の時間差によっては撮影対象天体は回転してしまいますのでその補正具合も確認したいと思いました。

画像1にSeestarで撮ったM42を示します。この画像は二枚の画像をDeepSkyStacker(DSS)のモザイクモードでスタックした画像です。その画像をトリミングし、少しコントラスト、明度等、画像調整しています。

画像1 M42 オリオン大星雲 2024/01/05 20:00頃 Seestarによる2枚画像のモザイク合成

参考に画像2および画像3にモザイクスタック処理前の原画像と処理後のスタック画像を示します。

画像2はモザイクモード処理前の原画像の二枚です。これらはSeestar本体にスタック処理されたFit画像として記録されています(10秒露光の画像全ても別フォルダーに記録されており、Sirilで画像処理できます)。左の画像は10秒間露光で10分間のスタック画像、右側は、その後でM42を写野内の左に寄せて同条件で撮影したスタック画像です。

画像3がこの2枚だけですがDSSによりスタックした結果で画像1の元になります。

これらを確認した結果、アンドロメダ銀河も全体像が示せませんでしたが、モザイクモードの利用で可能になると思います。Seestarのアプリのバージョンアップでその機能追加も考えられますが前もって経験しておけば移行時の理解も進めやすくなるでしょう。

画像2 M42のSeestarによるスタック画像1枚目は20:10に終了、2枚目は20:27に終了

画像3 M42 Seestarの2枚の画像(画像2)をDeepSkyStackerでモザイクスタック