今週は人工天体撮影ウィークとなりました。ISSに始まり、CSS(雲多い日でしたが)、スターリンク、そして再び昨日のCSS。楽しく週末を迎えられます。他人力ではありますがアプリから予想された時刻、空の通過位置の情報を頼りに、数分の撮影チャンスしかないのに、ピタリ一致して撮影にも成功すれば全てOKと達成感があります。また続けようと。

昨日は雲一つない快晴。拡大撮影はCOOLPIX P1000により月齢9.9を利用してフォーカス事前確認。あわせて光跡撮影のためEOS-M6に7.5mmレンズを付けて真上に向けました。お気軽、お手軽撮影です。準備は10分程で済ませ、待機。日没後25分、通過5分前はまだ空は明るく感じましたが、分単位で空が徐々に暗くなるのがわかりました。これは行ける!!!と。

1. CSS拡大撮影

空には月と木星のみで恒星は見えません。何もない青空のためか最高高度に達する北方向近くで光が目に入りました、補足撮影開始。東の空に遠ざかっても明るく見えていました。画像1にCSSの北から東へと遠ざかる姿を動画1に示す4K動画から選び並べました。進行方向は左から右です。北を過ぎて東に向かうと順光になり電池パネルらしきものが浮かび上がってそれらしい姿を見せました。P1000の限界に近いでしょうか、良い写りと思います。

画像1 中国宇宙ステーション CSSの拡大撮影 2023/11/23 17:04~ COOLPIX P1000 ISO-400 f/8 3,000mm相当 1/500s/frame 4Kより

動画1 中国宇宙ステーション CSSの拡大撮影 2023/11/23 17:04~ COOLPIX P1000 ISO-400 f/8 3,000mm相当 1/500s/frame 4Kより

2. CSS光跡

この時間帯の空の明るさから光跡は無理かもと思いましたが、セットしておけば自動リモコンシャッターで画像集が得られますのであるがままに。比較明処理し画像2に示します。そのままでは見えませんのでコントラスト、明度を調整し、はくちょう座とカシオペア座の間に薄く光跡線が浮かび上がるようにしました。目では月と木星以外は明るすぎて見えませんでした。

画像2 中国宇宙ステーション CSSの光跡 2023/11/23 17:04:30~17:07:04 EOS-M6 7.5mmレンズによる12枚の比較明処理画像


参考

当日のHEavens-AboveおよびStellaNavigator12の通過予想データを以下に添付しておきます。

画像A-1 CSSの通過コース ステラナビゲータ12による作図

画像A-2 Heavens-AboveによるCSS通過予想データ

画像A-2 Heavens-AboveによるCSSの地上軌跡