2025/09/22 JST早朝(09/21 UT)に部分日食がありました。日本国内では見られませんでした。でも、その現象が生じていることは気象衛星で地球上に月の影が見えることで確認できます。

今回の部分日食がどこで見えるかNASAの日食ウェブサイトで知ることができます。ニュージーランドを主として南極でも地平線を見渡せれば見えたと思われますがどうでしょう。実際の画像はSpaceweatherのライブラリーで当日のデータで見られます。

さて、楽しみにしていたひまわり9号の画像の月の影は「ほんのり光房」様の記事「気象衛星ひまわりから見えた部分日食による月影」2025/09/22投稿でまとめられていましたのでそれを参考にすると良いと思います。

ひまわり画像以外の別の気象衛星でもどのように見られていたか確認しました。例としてSLIDER by RAMMB / CIRA @ CSUでGOES-18の画像に写っていました(但し、ウェブ上で画像を見ることができるのは1か月間程度。下記動画データはそのアクセスできる間にDLしておきました)。この衛星は米国西側の太平洋上空に位置しています。

動画1にそのGOES-18による月の影の動きをピックアップしました。左側に地球全体(右上に米国カリフォルニア、メキシコが写っています)、右側にニュージーランド近くを拡大した月の影の移動を示します。夜明けと共に日食が見られ、場所によるのでしょうが2時間ほどで終了したようです。黒い三日月状の影は地球の夜を示しており、夜明けの境界が見え、同時に月の影も見えている様子がわかります。

影は南極に向かいましたが、そうか、南極大陸からも日食が見えたのかも……。

動画1 部分日食による月の影 2025/09/21 17:40~21:00 UTCの10分間隔のGIF画像 RAMMB/CIRAによる