本日は曇りで観測は無理です。彗星はSOHOのC3画像の画角内に入りましたのでそれで楽しみます。浸水や山火事等でサーバーサイトは大変なことになっていますがサービス再開はありがたいことです。

画像1に早速彗星C/2024 G3画像を示しましょう。しかし、一般のSOHOページの画像では太陽コロナの様子を表現しているため彗星が強烈な明るさで表現されています。彗星の姿を確認するには元データのFITS画像が有効です。その画像と合わせてスライダー表示で示します。

画像1 彗星C/2024 G3 ATLASのSOHO LASCO C3画像 どちらも2025/01/11 19:54 UT(2025/01/12 04:54 JST)

しかし、これでも明るく撮れ過ぎていると思いましたので、元データに遡って露光時間、フィルター種類等の撮影画像の中から彗星らしい姿を表現した画像を選び画像2に示します。この後、彗星は一度、コロナグラフ用のマスクバーに遮られますが通過した後、どんな姿になるか。日中に撮られた観測例がいくつか公開示されていますが、とても美しい姿です。画像2では尾の形も分かれているように見えています。13日にかけて近日点を無事通過すればC3画像では2025/01/15まで画角内に収まりそうです。しばらく撮れない悔しさを感じつつ楽しみたいと思います。

画像2 彗星らしい姿を見せたSOHO LASCO C3画像 2025/01/11 21:42:13 UT (2025/01/12 06:42:13 JST)