昨日2024.11.27は風が強く時々傘でSeestar S50を守りながら、彗星C/2023 A3およびM45の撮影を楽しみました。

(彗星C/2023 A3 Tsuchinshan-ATLAS)

画像1に彗星を示します。10秒×88枚のFITS画像からSirilによるスタック画像で、左が恒星基準、右が彗星基準の処理です。撮影時間は15分、今までのように彗星基準にしても恒星が長く引く線はほぼ無くなりました。それだけ彗星の見かけの空の位置の変化が小さく今後は10分間のライブスタック撮影をしても違和感のない恒星、彗星の画像になるのでしょう。

また、この画像で尾の長さがどこまで見えているか定義は難しそうですが、画像の縦サイズの1/4~1/3程度は写っていると仮定すると、Seestar S50の写野角が対角で1.48°、横0.73°、縦1.29°ですので、尾の長さは0.3°~0.4°でしょうか。もう数回写せるチャンスがあればSeestarでこの彗星の尾の長さがどのくらい変化したか確かめるのも面白いと思いました。

画像1 彗星C/2023 A3 Tsuchinshan-ATLAS Seestar S50 2024/11/27 18:02~18:17 88枚スタック

(M45 すばる プレアデス星団)

画像2にM45を示します。撮影は18:29~19:10で10秒×121枚のMosaic撮影の画像となります。以前のフレーム機能(Mosaicモード)の無いバージョンの撮影例としてNo.1255がありますが、それと比較すると画像が広がり見映えが良くなりました。

画像の明度を調整すると星間ガスの反射光が少しですが浮かび上がりました。光害の強い中で見られるなんてうれしいことです。

画像2 M45 すばる Seestar S50 フレーミング(Mosaic撮影)モード 2024/11/27 18:02~19:10