昨日、大赤斑がちょうどこちらに向くのでCOOLPIX P1000で部屋から少し窓を開けて撮影。星雲等の長時間露光ではないので赤道儀は面倒だし必要ないです。

前回のNo.917より良い画像を得たいとスタック枚数を増やすようにしました。操作はシャッターリモコンと微動雲台のつまみ回転のみ。

しかし、この日は下記動画のように大気のゆらぎの影響で映り具合は今一つ。最大倍率にして1/40秒/frameの4K動画からそのまま一部切り出した映像です。大赤斑はぎりぎり見えそうなのですが、それよりも黒い点が気になりました。

この黒い点、まさか、まさかのガリレオ衛星ガニメデの影でした。撮影時は何か変な黒っぽく見える箇所があると思っていた程度で、撮影後に確認したものです(愚か者)。結果として良かったと自己満足。望遠鏡では頻繁に影を写している例が多く見られますがCOOLPIX P1000の解像度からそれは無理だろうと思っていました。

注意して良く見ると木星のすぐ右にちらちら薄い光る点、ガニメデです。時々雲で遮られたりしたものの2021/09/20 20:53~21:38の45分間でシャッター速度を1/40s、1/50s、1/60s、1/80sとパラメータにして6ファイルの動画を撮影しました。静止画の撮影は無しです。

これらのファイル全てをPIPP処理とAutoStakkert!3で処理して6枚の画像を得ました。その中から一枚だけ選んで以下に示します。COOLPIX P1000による木星、木星面のガニメデの影、大赤斑らしき赤っぽい斑点、ガニメデが見えています。これだけ楽しめるので満足感は得られます。

ホワイトバランスで好きな色にして以下に示します。

6枚のスタック画像をホワイトバランスで好きな色に変換して45分間の影の動きをGIFアニメにしました。

6枚の画像を別途一枚にして並べた画像を以下に示します。

木星はしばらくは大きさも明るさも続きますのでいろいろ楽しめます。