No.851に九州、四国の上空を通過したISSを関東から太陽面通過として撮影したこともあって(強風下でキレイな画像には撮れませんでしたが)、野口聡一宇宙飛行士のツイッター上の画像に目がとまりました。その画像は逆にISSから四国、中国地方、九州を撮ったものです。

野口宇宙飛行士は世界各国、特に日本の上空を通過する際には撮影をされて随時公開され、そのおかげで宇宙からの景色等楽しむことができます。

その注目した画像には撮影情報(日付)がありませんでしたので、最近であればもしかしたら上記太陽面通過時2021/02/17 14:42の写真に該当するのではないかと期待し調べてみました。関東から撮ったISS太陽面通過写真と九州・四国を通過中のISSから撮った写真だとすると個人的に双方向の写真になると興味を持ったからです。

しかし、結果は残念、該当日ではなくて前日の2021/02/16 15:30の画像と判定しました(合致しているかどうかは野口さんしかわかりませんが)。比較した画像は気象衛星ひまわり8号による画像です。ひまわり8号は約36,000km上空の静止衛星でISSの約400kmの90倍近く離れて地球を回っています。ひまわり8号の画像は情報通信研究機構:NICTによるものです。ひまわり8号の画像は本サイトでも地球の背後に写る天体、日食時の地球表面上に映る月の影、台風時の河川の変化、隕石突入の痕跡等いろいろ理解を深めるうえで利用させていただいています。

その比較となる画像をここで載せておきます。上記の野口宇宙飛行士の写真(PCであれば先に示したリンク先の画像を右クリックで新しいタブかウィンドウで開いておくと比較しやすいです)と同じに見えるでしょう。雲の状況、それにISSは15:29から15:30にかけて九州南・太平洋上空通過(Heavens Aboveによります)ですので一致しています。なお、2021/02/17 14:40の太陽面通過撮影時のひまわり8号画像では四国、九州は雲で遮られて地上の様子ははっきり見えていませんでした。

ひまわり8号の画像 2021/02/16 15:30 明度調整してリサイズしています 情報通信研究機構:NICTから

右下の写真を拡大します。