2月の上弦は2023/02/27 17:06(月齢7.0)。その直後と翌日の月齢8.3の観望、撮影を楽しみました。画像1にその月面を示します。左は02/27の上弦直後18:27の画像です。この時点では月面文字はまだ見えていません。替わりにじゃんけんグーの部分を拡大するとそれらしい形に見えています。右が翌日の月で、前日とは逆に月面文字を見るにはタイミングが過ぎてしまいました、それでもたどればLOVE  & Xは見えます。それらを拡大して同画像に示します。文字E(180°回転)も薄いのに逆にいつもより見つけやすい。

画像1 月齢7.1と月齢8.3 それぞれ2023/02/27および02/28に撮影

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(MagicMoonについて)

さて、上記の画像はNo.966の文末のリストに示すようにMagicMoon用(満月と半月の秤動がほとんど同じで、重ねて合成すると中央部縦軸に沿ってクレーターが立体的に現れ、見た目自然な感じになります。この合成画像を個人的にそう呼んでいます)の候補に該当するもので02/27と02/28の月は対象になっています。

MagicMoonの作成には特に満月と上弦の月に限らず同じ秤動同士の月であれば可能です。組み合わせは数多くあるように思われますが個人的に上弦の月が月面文字と重なるので面白いと注目しているものです。また、測心秤動を使用しています。関東地方であれば大きな差はないと思われますが確認していません。いずれにしても組み合わせの際はシミュレーション画像で確認するようにしています。

今までに整理したMagicMoonについて参考に画像2に示します。それぞれの画像のリンク先は特集、参考記事(タイトル「MagicMoon マジックムーンについて(満月と半月の合成写真の組合せ)」)にまとめられています。

画像2 MagicMoonの例

ここで、あらためて今年2023年の全ての上弦と満月に対して2022年、2023年、2024年を含めた上弦と満月の秤動が合致する年月日に拡張し整理しました。個人的な用途になってしまいがちですが結果を表1に示します。2024年になればまた改定します。表1は3年間分ですがチャンスは多くありません。これから撮れる日は晴れることを祈るばかりですが、既に過ぎてしまった日はデータがなければ実現しません。表中にオレンジカラーは撮影が取得できていることを示しています(2023/02/28は冒頭に示したようにオレンジになります)。ブルーは該当日の撮影データは無いのですが前後1日の撮影画像はあるものです(役立てられるかは未確認)。

今年の最初のMagicMoonは2023/03/07の満月が撮れれば実現します、その後、2023/04/26、27、28とチャンスが続きますが、5月を過ぎるとチャンスはほとんどありません、11月と12月になってしまいます。もちろん、2022年以前の過去に遡り、また2024年以降の将来も組み入れれば対象になる機会が増える可能性があることに注意しなければいけません。このため基本的にはこのリストにはこだわらず上弦や満月(にこだわらず)であれば撮って楽しむことにしています。

表1 2022年、2023年、2024年の相互に上弦と満月の秤動が合致するリスト