部分月食、前回5月26日の月食の時(No.890)はほとんど曇り空で月が見えないのにも拘わらず100名ほどが現場近くに来られていましたが、今回は数名程度。金曜日の夕方で忙しい時間帯でもありました。
昨日は前回のように見えない天気ではないのですが、常時、雲は流れて、霞むか隠れてしまう状態がほとんどでした。
当日は最初にISS光跡と月食、その後に本影食終了時点まで撮影を続けました。以下、順序は逆になりますが月食の写真のあとにISS光跡写真を載せます(ISSの光跡と月のみ)。撮影地は横浜です。
1. 部分月食の撮影
ISS光跡撮影後(17:15後)は雲が流れて月は見えず、17:30頃になって見えましたので撮影開始。ほとんどが雲に隠れたり現れたりの繰り返しでした。しかし、運が良く食の最大時刻に雲が少し途絶えました。以下はその時の写真です。
17:30~20:00まで、月が見えれば撮るという流れでランダムに撮影。その中から約30分間隔の写真を選び出し、ステラナビゲータから推定される本影領域に対する月の位置を参考に並べ比較明処理して地球の本影の境界を表現してみました。ちょうど30分間隔にならないのは雲の中に消えていたからです。撮影条件も雲の影響によりバラバラです。編集した結果を以下に示します。なお、本影食の最大が18:03、本影食の終了が19:47です。
参考に食の途中の画像も載せておきます。
本影食が終了して13分後の写真です。
2. ISS光跡撮影
雲の中で月は見えず、辺りを動いて探していると薄っすらと建物の近くに明るい領域に気が付きました。月の明かりです。見えたり消えたりする中で方向を決め撮影。月の明るい領域以外はすばるも何も見えません。
撮影した画像を比較明処理、月が写っていましたが、すばるは見えず、ISSの光跡もかすかに写っている程度でした。
4枚の写真にISSの光跡が見えていますが、それ以外は何も。4枚の前後の写真にはISSの光跡は写っていませんでした。月は重なって、しかも明度を調整しましたので、もやっとしているだけ。ステラナビゲータによる作図と比較すると地球の影に入って消えたのではなく、雲の中に消えたようです。
月食の形が写っているかどうか4枚目の写真のみを取り上げて月食の様子を確認しました。月食が写っています。残念でした。