とても良い天気。金星、土星、木星の順に撮影。主目的はCOOLPIX P1000カメラ一台で木星の大赤斑とエウロパの影がどう写るか楽しむため。

1.金星

大気のゆらぎは別にして無風状態はとても良い、揺れないし。4K動画の撮影ですが容量の関係でハイビジョンに。標準速(等倍速)再生です。

2021/11/05 17:23 10秒間の動画 ISO-125 f/8 539mm×3.6倍→3,000mm×3.6倍 frameあたり1/1250秒で撮影

4K動画のまま上記64秒間のファイルをPIPP前処理、AutoStakkert!3で処理。ここまでの段階で既に金星らしい画像なのでそのままに。以下にその画像を示します、サイズ以外は撮ったままです。だいぶ欠けてきて金星らしく見えます。

来週11/08は月齢3.4による金星の掩蔽です。日中に生じますがNo.929のように実績がありますので撮れると思うと楽しみです。

2021/11/05 17:23 64秒間の4K動画 ISO-125 f/8 539mm×3.6倍→3,000mm×3.6倍 frameあたり1/1250秒で撮影

2.土星

金星を数分で切り上げ、即、土星に。途中、雲に隠されてしまいましたので、4K動画はあとにしようと。しかし、木星の撮影に入ったきり、戻ることはせずその内、西に沈んでしまい静止画のみになってしまいました。モニターで見ていましたが、久しぶりにリングの境界もクリアで撮れていると思いました。スタックにするとその境界がいまひとつ、だからと言って、1枚画像ではかなり粗い画像です。

2021/11/05 17:30~17:34 ISO-100 f/8 539mm×4.0倍→3,000mm×4.0倍 1/10秒 62枚の静止画でAutoStakkert!3 50%利用で処理、コントラスト等調整

3.木星

(1)木星の動画とスタック処理画像

4K動画で20秒間程度の録画を適当な間隔で撮影しました。その一例は以下のとおりです。リサイズして10秒間再生しています。

拡大して見ると大赤斑とその左やや上近くにエウロパの影らしきは見えると思います。左側にイオ、右側に木星本体すぐ隣にエウロパ、離れて右下にガニメデが薄っすらと見えています。

4K動画からAutoStakkert!3スタック処理とRegiStax6によるWavelet変換、DeNoiseAI等で画像調整しました。その画像は以下のとおりです。

(2)木星の大赤斑、エウロパの影追跡

17:55~19:19の約1時間半の4K動画43ファイルをPIPP、AutoStakkert!3で画像を取得し、木星の姿勢を統一して動画調にしました。木星付近のみをクロップしましたので、エウロパ以外のガリレオ衛星は写っていません。No.938のガニメデの黒い影のような映りを想像していたのですが、今回のは薄くてはっきりしません。