ひまわり8号の気象衛星画像(情報通信研究機構:NICTより)に、たまたま地球の背景に月が写る場合があり、特に満月の時期は楽しみなのです。

今月の満月は09/21で日本では中秋の名月と重なりました。確認した結果、月全体の姿ではありませんが地球の背後に消える(月の入り)月齢14.0の画像が同日11:00 JSTにありました。注意したいことはその時の月は地球の反対側の方向に位置していますので日本では見えません。今日は12:40 JSTに月齢16.1の画像が得られていました。明日以降は地球の背後に月は通りませんので写りません。次のチャンスは10月18、19、20日ですがひまわり8号のスキャンのタイミング(10分間隔)や撮影領域の関係で写るかどうかは当日確認要です。月の画像がずれたり、途切れたり、地球の裏に隠れたりしていて、きれいな姿で写らない場合が多いです。

上記09/21と09/23の地球の画像と月を拡大した画像を並べました(上記NICTから)。09/23の方は原画ですと月は見えないかもしれません。画像は明るく月が見えるようにしています。月を拡大すると地球の大気層の個所で歪んているのが見えます。屈折の影響でまるで地球の背後に隠れた部分が浮き上がっているようにも見えます。

09/21の月には光っている個所としてアリスタルコス、ケプラー、コペルニクス、ティコ、09/23には虹の入江、アリスタルコス、ケプラー(コペルニクスは地球に隠されています)が見てわかります。なお、ひまわり8号から得られる天体等に関しては特集、参考記事に詳しく説明しています。