先日の木星を撮る前に月も撮っていたのを忘れていました。あまり良い写りではないのですが一枚だけ選び出して記録。撮影条件は省略、画像は見映えを良くするためいろいろ調整しています。なんか変な色になってしまいました。
偶然にいつも閲覧しています「ほんのり光房」様のページで月齢11.96の写真が載っていました。記事を読むと秤動によって、地球から見ると月が斜めうつむき加減になるので月の端に位置するフンボルト海等が良く見えるとの解説でした。
このフンボルト海なるものは初めてですので位置等少し調べました。ステラナビゲータでシミュレーションするとこのフンボルト海は08/17頃から見え始めて徐々に下向きになるに連れて面積を広げて見えるようになります。しかし、08/23には陽が当たらなくなり見えなくなってしまいました。08/19時点では見た目の中心は緯度4.3°、経度2.7°で真の中心は左下にずれています。08/20 22:00では緯度5.4°、経度3.6°でさらに下に向くので見やすくなっています。
いろいろ写真例等を調べて、個人的に理解を進めるため、数年前にプレゼントしてもらったムーンボールを両手に持って、フンボルト海の位置を確認しました。たぶん、この位置だと思いますが、立体で見るのと写真で見るとでは印象が全く異なりました。当然のこと、月齢10.9の写真では月の外側なのでほぼ接線方向の状態で見ていることになるのでかなり扁平したように写っています。ムーンボールでは地球からは見えない角度、月の裏側の部分も見えますので、立体感を感じながら広い面積の海として見られます。
私は月の写真を見ていても二次元の世界でしか考えられない単純な人間ですが、三次元の世界で月を手に持って見ると、ほーっ、こんなふうの地形に見えるんだと。まぁ、地球儀はありますけれど月球儀も眺め用に置いておくのも良いかなと。
写真等を検索している段階で国土地理院の地形図として月の地形図 Topographic maps of the moon | 国土地理院 (gsi.go.jp)がありました。この中の4.余色立体図の視点・北極を青赤色グラスで見ましたが、かなり深そうな海であることがわかりました、立体写真面白いです。しかし、少しより目にしていたのでしょうか、グラスを外したらくらくらしてしまいました、無理しないで注意します、気を付けましょう。