(追加:今週実施予定の船外活動によるソーラー取付場所の写真を文末に追記しました。記:2021/06/16)
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今後のISSコンフィギュレーションはNASAによれば下記のとおり。少し斜めから覗きこめればドラゴンの2基は写るでしょう。それともう一つ、改良型のソーラーパネルが来週取り付けられる予定ですので、拡大撮影で解像度の高い機材ではその変化が確認される可能性があります(私の道具ではきっと写りません)。もう少しこのソーラーパネルについて触れますと(個人的な理解も含まれますので正確には各リンクを貼っていますので確認を)、
今回ファルコン9で打ち上げられたカーゴ・ドラゴンの貨物の内、改良型のソーラーパネルが2枚(ロール状に巻かれた2本1列分)が搭載されました。ドラゴン下部コンテナー・スカートの部分で宇宙空間にさらされる形ですが収められていました。NASAの打上げLIVE、また現在ではSpaceX社の動画「CRS-22 MISSION」でもドラゴン切り離し時の場面で見られます。この部分のみを取り上げた動画がNASAのツィッターに載っていましたので下記に。https://twitter.com/i/status/1400508726025543689
Spacecraft separation of the @SpaceX cargo Dragon confirmed. Visible as the Dragon floats away are the roll-out solar arrays for the @Space_Station. pic.twitter.com/bI0bcmPB3m
— NASA (@NASA) June 3, 2021
このソーラーパネルに関して上記SpaceX社の動画の中でも触れられていますがNASAのホームページに記事として載っています(https://www.nasa.gov/feature/new-solar-arrays-to-power-nasa-s-international-space-station-research)。
そのパネルの大きさは記事中の「Credits: Deployable Space Systems」社の写真のとおりです。人と一緒に撮られている写真ですので比較するとかなり大きいことがわかります。これがロール状に巻かれてドラゴンに積み込まれたということです。その写真の下に「Credits: Boeing」社の取付け完了時点の画像も載っています。現在の8枚4列分(見方によっては16枚)のパネルのうち6枚3列分が重ねて取り付けられるようです。現在のソーラーパネル(設計寿命が20年とされている)の交換ではなくて今後も両方利用されると説明されています。
従来の電池パネルよりも小さいのですが、ロール状に巻かれるような柔軟性があるようで高性能になったと言う事だと思います。今回はこの2枚1列分が、ISSのトラス、P6の部分に取り付けられる予定です。「きぼう」棟側にある一番端(冒頭のISS構成画像では右端)の1列分のパネルです。取り付ける試験の映像(2017年)がありましたが、ロール状電池パネルの先端を掴んで連続して引っ張り、ロールを回転させながら伸ばします。今後2回に分けてカーゴ・ドラゴンで運ばれ、3列分が設置されます。
今月中に2枚1組が取り付けられれば、4列(8枚)のうち3列は今までのまま、1列が重なった状態になりますので、天頂通過時の拡大撮影でどのような写りになるのか興味がわきました、電池パネルの交換により小さい面積になってしまうと拡大撮影の楽しみが心配になりましたが、だいじょうぶでした(逆に大きくしてもらいたいくらいですし)。今月末から7月にかけてどなたかの解像度の高い写真を楽しみに待ちます。
(追加)
NASAにソーラーパネルの記事が続けて掲載されましたので。その中の写真はクレジット:NASAですので載せておきます。今回は写真右端のチャンネル4B(写真右端の上のパネル)とチャンネル2B(写真右端の下のパネル)に2021/06/20までに取り付けられる予定。