地球から150万kmと月の距離の約4倍離れた位置から眺めた金星、その奥に太陽が位置します。No.713に太陽面通過はわずかにズレて惜しかった、金星が太陽面を通過するのは100年以上先になると記述しました。SOHO LASCO C3画像の視野内に写った金星と太陽の関係(10日間)を改めて以下に示します。さらに拡大率の大きいC2画像についても載せておきます(2日間分)。画像はリサイズして編集しています。白い丸が金星、中央の白い円が遮蔽板で隠された太陽の輪郭を示しています。
SOHO LASCO C3 (https://sohowww.nascom.nasa.gov/data/realtime-images.html)
SOHO LASCO C2 (https://sohowww.nascom.nasa.gov/data/realtime-images.html)
C3画像は2020/05/30~06/09の10日間の00:06(UTC)における一日毎の変化をGIFにしたものです。途中時刻がズレている画像もあります。太陽に接近した画像は遮蔽板に隠されていますが、太陽にかすらなかったことが最終画像の比較明画像から想像できるでしょう。
C2画像はC3とは異なる装置で拡大した2020/06/03~06/05の2日間の6時間毎の変化をGIFにしたものです。
自身ではNo.706のように宵の明星を追いかけましたが、これからは明けの明星です。太陽接近前後の極めて細いリングの金星を撮影した例がたくさん公表されていますので検索して見ると面白いのではと思います。