No.662およびNo.663のように2020/01/21のISS拡大写真を当日の撮影地から見た星空シミュレーション画像に貼り付けて遊んでみました。四国沖から房総半島南端そして岩手県沖に至るまで太平洋側ですけれど日本列島縦断の約3分間のISS姿の変化です。全て同じ倍率で撮っていますのでISSの大きさの変化がわかります。
各写真はISSを真正面で捉えていますのでカメラを回転(カメラの構え)させながら追跡し、天頂を境にしてカメラの構えは最初から180°回転することになります。星空のみの画像には光跡線に沿って各ISS写真の撮影時刻に対応させて貼り付けています。見かけ上ISSが右から天頂を目指して昇り、その後左へ降下する様子を示しています(現実の高度は変わりませんが、二次元の星空上ではそのように見えます)。各写真は光跡線上の進む方向にISSの姿勢を合わせています。姿勢の調整は「きぼう」の写りでわかります。「きぼう」は進行方向先端にあり写真では太陽電池パドルと直行する中央軸の逆L字形の短い方の横棒状の部分です。
(感想)
ISSは上空約400km、右端および左端のISS写真は撮影位置(横浜)から地上距離で約600~700kmですけれど、そんなに離れていても仰角は38°近くになり、北極星の高さと同程度ですので明るければ良く見えます。飛行機の場合はとても無理(計算すると10kmとして/700km=0.014→仰角0.8°。地球の丸みを考えると地平線の下?)。上記の星空のみの画像には現実的に黄色でISSが見えているような光点を描いてみました。こんな点を100倍(カメラに寄ります)以上に望遠拡大してISSらしい形、姿として撮影できることを楽しんでいるわけです。簡単に撮れれば良いのですが、これだけの超望遠ですと慣れが必要です。撮影条件の設定、操作、視野に捉える方法を工夫すれば撮影できます。
四国のはるか南の太平洋と書くと見えるわけがないと思ってしまいがちですが、ISSは太陽電池パドルまで入れるとサッカー場の大きさで、先ほどの仰角からそれが見えるわけです。今回はISSの距離による大きさの変化がつかめて面白い。(最大の大きさは天頂通過時ですが、今回その位置での撮影は失敗しています。いや、毎度のことなので、成功させるためには後ろに倒れないように工夫か、体力を鍛えないといけません)