既にNo.499のように彗星は地球から遠ざかっていて、光度は7等級以下。明るい市街環境下では見えず手持ちの器具では撮影も無理。

地球に最も近づき4等星級になっていた時の12/15と12/18の写真は以前に投稿していますが、これらの写真を再度、画像処理してキレイな写真が生まれないか試してきました。しかし、やはり明るい空での元写真では思い描いた写真は得られませんでした。特にホワイトバランスをもっともらしくすると彗星が薄くなってしまいます。

そのまま没にしてしまうのはもったいないので、横浜の空で撮った自身の写真の例として記録として載せておきました。トリミングはしていませんが、画像処理、リサイズはしています。全て元はRAW写真で彗星は背景色よりはやや濃くなってはいるもののコントラスト、明るさ等、強烈に調整しています。

1.スバルと共に

2018/12/1519:14~19:19 EOSKissX7i EF70-200mm f/4L ISO-400 45秒 100mm 7枚 AutoStakkert!3で処理。この日の彗星写真は全国的に晴れたのでしょうか、くっきりと彗星のボワーッとしたきれいな写真がたくさん公開されています。横浜真っ只中では無理でしたが、かろうじて写っていました。

2018/12/18 19:06~19:15 EOSKissX7i EF70-200mm f/4L ISO-3200 5秒 70mm 61枚 RegiStax5で処理。12/16と12/17は曇りで撮影できず。3日目にはプレアデス星団との位置関係は以下のとおりでかなりのスピードで移動していることがわかります。

2.ウィルタネン彗星単独

2018/12/15 18:29 EOSKissX7i EF70-200mm f/4L ISO-800 25秒 200mm 1枚 DPPによりRAWをJPGにしただけ。RAWデータですのでホワイトバランスで星空の背景色を暗い灰色にできますが彗星の明るさが減じてしまい仕方なく青っぽい星空になってしまいました。でもかなりの枚数をスタックした写真と大きな差がありませんでした。元が良くないとたくさんスタックしてもダメな例か。

2018/12/18 18:17~18:30 EOSKissX7i EF70-200mm f/4L ISO-1600 8秒 165mm 48枚 RegiStax5により処理。