4Kの動画を利用した静止画一枚までの得られる手順をまとめました。これは個人的に採用した手順に過ぎず、もっと良い方法があると思います。ソフトウェア、特に合成処理関係の使用方法は初心者です。

ここでは土星本体の濃淡、環のカッシーニの溝の分別が表現できるかに絞りました。まだ数回の撮影に過ぎませんが、P900の経験からP1000に慣れて撮影回数を増やせばもっとクリアな写真が得られると予想しています。

結果として最終的な画像は絵画調になってしまいましたが、一切筆を入れていることはなく写真画像を変化させただけです。(⌒∇⌒)

動画は58秒間(3ファイルを連結して)の全ての画像(1740枚)を入力として処理しています。途中ビンビン振れている写真部分もありました。

動画をAutoStakkert!で処理しただけでは下記のようにボヤケただけでしたので、これをRegiStaxで処理しました。アンシャープネス調整のように粗さが目立ちますが、濃淡ははっきりしてきました。後は、好みに合わせてホワイトバランス等調整しただけです。調整ボタン一つで画像は変わりますので、きわめて多数の写真が生まれます。好みの画像(どれが良いのかさえ迷うことになりますが、物理的な色は別にしてこれが本当の色と追及するよりも好みが大切かと思います)を生み出すのは経験のみ。

少し雑談。上記の処理を通してのCOOLPIX P1000の感想です。

土星の環は望遠鏡の分解能により単なる一つのリングから多数のリングの集まりを識別できるような見え方まであります。土星本体も一つの球体から多数の縞模様まであります。

市販の望遠鏡、天文台の大型望遠鏡、宇宙望遠鏡ハッブル、さらに土星探索機カッシーニの写真まで数え切れません。全ては研究のためばかりではなく宇宙に浮かぶ土星の美しさに見とれて撮影しているものもたくさん含まれているように思います。自身は後者でほとんど小学生時代の「えっ、輪が見えるの?」気分で楽しんでいるわけです。

望遠鏡でなくて、しかも手軽に撮影できるカメラの存在を知り、出会ったのがCOOLPIX P900です。それは本ページの「No.004 COOLPIX P900との出会い」のとおりです。このカメラで撮った土星の写真の例を示しておきます。もちろん、写真は望遠鏡と比べるものではありませんが、接眼レンズをのぞき込まないでもたったカメラ一つで目視では見られない像が撮れた際は「輪が見えたよ、すごい」と。

COOLPIX P900では土星の象徴的な帽子を被った惑星の写真でしたが、COOLPIX P1000はこれをさらに一歩前進させたように思います。まだ、数回の撮影なのですが土星本体の縞模様は無理としても濃淡を、輪は一つのリングではなく、明るさが異なる複数のリングが、それにカッシーニの溝らしきものも。撮れば撮るほどクリアな写真が生まれるはずだとP900の経験からの思いです。おっ、晴れた、シーイング良さそうなんて思ったら、最低、数分で土星の写真は撮れますし、逆に、今日は大気状態が良くないと判断したら数秒で撤退できます。