金星の外合に関する公開されているコロナグラフによる金星像およびその二日前の自身による実写像の記録です。

1. SOHO C3画像による外合時の金星

金星の”外合”を迎えました。画像1に到達時刻のSOHO LASCO C2画像を示します。地球から見て太陽の真後ろに金星が回ってきて地球-太陽-金星がほぼ一直線上に並んだということです。同時に火星も数日後に”合”になります。金星は画像の右側から、火星は左側から太陽に近づいてきました。金星と火星は01月8日 12:13 JSTに最も接近し、交差後、さらに火星は01月10日 10:10 JSTに”合”になります。これらはステラナビゲータから読み取ったデータです。

2. 金星外合の二日前の金星実写

太陽に近づく金星を太陽光を避けCOOLPIX P1000(以下P1000と表示)で観察、撮影。No.1555に2025/12/29に捉えた金星を示しましたが、年が明け、2026/01/04に再度撮影。画像2および動画1に撮影結果を示します。この時の太陽との離角は0.9°で、二日後の2026/01/06外合時は0.7°です。撮影に際して撮影過程を通して安全性を確認しながら上記No.1555と同様の方法で行いました。

画像2は動画1に示したビデオからPIPPで事前処理し、AutoStakkert!3でスタックした画像です。

動画1には金星以外に時々光ったものが通過していますが人工衛星等によるものではありません、明るい昼間の撮影では良く見られる通過した埃、塵等によるものと考えられます。

太陽にこれだけ近づくと金星を導入したとしても太陽光が機器に入ったりして特に撮像素子等を壊す可能性が考えられます。そのリスクを回避するため金星撮影時のP1000の画角に太陽光が入らないことをステラナビゲータで確認。

参考にP1000で撮影した時の画角を画像3に示します。焦点距離は35mmサイズ換算の焦点距離で示しています。3,000mm相当が光学焦点距離でそれ以上はデジタルズームになります。今回は3,000×3.6倍=10,800mm相当の動画4Kの撮影です。P1000はデジタルズームにしても撮影をいったん終了すると3,000mmに戻りますからその焦点距離で太陽光が入らないことが大切です。

当日の撮影時の記憶では左上コーナーには太陽の光芒のため明るくなっており、シャッター速度を1/8000秒でも青い空よりも白い空として見えていましたが、その中でもさらに明るい金星が丸く見えていましたので問題なしと判断しそのまま撮影を続行。

その後、外合時の撮影を検討しましたが、画像3から類推されるように太陽の光芒、レンズ筒内の太陽光の入射の可能性を考慮し、リスク大と判断して撮影はしていません。

太陽光は直接見たり、太陽フィルター無しで太陽に向けたりすることは眼、機器にとって、危険です。眼の危険性は避けたとしても機器を壊しかねません、似たような撮影をする場合は十分な安全を考慮した上で自身の責任で行うべきです。

画像1 金星の外合 SOHO LASCO C2画像 2026/01/06 17:12 JST (08:12 UT)  https://soho.nascom.nasa.gov/data/Theater/ から

画像2 外合の二日前の金星 2026/01/04 12:31 JST COOLPIX P1000動画1による動画からスタック

画像3 COOLPIX P1000の金星撮影時の画角の確認

動画1 金星 2026/01/04 12:31 COOLPIX P1000 f/8 3,000mm×3.6 1/8,000s/frame 4K