晴れているのですがすっきりしない夜空でした。現地日没は16:41ですので17:40にはSeestar S30を置いて、17:50には彗星を導入、追尾で撮影を開始したのですが、星の数が少ないと表示されスタックできず、結局いつまでたっても採用画像は一枚も得られず。モニターでは彗星が見えているのに恒星の数が足りないとだめなんです。

あきらめて、詳細設定に戻りライブスタックをオフにして再撮影開始。102枚の画像を記録させました。これらの画像には彗星の核およびその上に薄っすらと尾が写っていました。先日に撮った画像(No.1525)と比べて彗星画像はかなり小さく暗く、空の明るさ、高度の影響も考えられましたがそれよりもごく薄い雲の流れが見えていたので光害が加わってその影響が大きいと感じました。

それでもと楽しみに早速画像をSeestarアプリの画像補正処理メニュー、SirilおよびDeepSkyStackerで処理しましたがすべて失敗、画像は得られませんでした。

最後の手段としてキヤノンのDigital Photo Professionalで手動による彗星の核位置基準でスタック(加算平均処理)で処理。手動なのと、また恒星も流れては面白くないので18:06~18:11の26枚の画像に絞って実行しました。その結果を画像1に示します。あまり記録にもならないのですがここに記しておきます。左の画像はDPPで処理したままの画像で、右がその画像を明度、コントラストを調整したものです。空の明るさ(光害)の中に尾が消えてしまって残念。彗星のまわりの恒星は8~10等級が写っているようですので彗星も暗くなっているのでしょうがやはり空の影響が大きいかと。計画どおりに11/10が晴れれば最後の撮影かもです。

画像1 レモン彗星 C/2025 A6 Lemmon 2025/11/07 18:06~18:11 Seestar S30(左が26枚によるスタック画像、右が明るさ等補正画像)