今月の満月前後にひまわり9号により地球の背後に写る月は2025/08/11~2025/08/13の三日間と予想されました。
NICT;情報通信研究機構およびCIRA/RAMMB/JMAの画像を調べたところ、08/11には地球の裏に消える直前に久しぶりに地球大気層の影響でそれに沿って広がる形状の月の一部分が写っていました。何度かこのような姿は目にしていますが改めてこのような月の姿は面白いと思いデータとして残します。なお、08/13にも月は写っていましたが撮影範囲境界のため途切れた画像でした。
画像1に上記NICTからの画像を示します。明度をかなり上げて表示しています。オーストラリアの左下に小さく月が写っています。拡大すると月と地球との境界で月の一部が地球に隠されているはずなのに大気層の屈折により浮き上がって見えています。
画像2には同時刻のCIRAによるBand 3画像を同様の拡大率にして示します。さらに画像3に月の部分のみを拡大して示します。
画像3ではティコが目立ちます。その真下の南極付近にはマンチヌスやモレトスが識別できました。
画像1 ひまわり9号による月の入り画像 NICT:情報通信研究機構による
画像2 ひまわり9号による月の入り画像 RAMMB/CIRA/JMAによる Band 3(RED)画像
画像3 ひまわり9号による月の入り画像 RAMMB/CIRA/JMAによる Band 3(RED)画像 拡大版