タイミングよく2025/05/28~05/30 11:10UTの三日間連続で地球西側に写る金星が確認できました。(地球東側でも2025/05/26~05/28に12:00UTに写りましたが地球の夜の領域ですので真っ暗)。金星の姿の確認とは別に三日間連続に写った例で、地球像と金星の相対位置がどのように変化しているか実際の画像に興味を持ちました。

画像1に三日間の地球と金星画像を示します。画像はCIRA/RAMMB/JMAのBand3画像です。ここでは金星の姿というよりは地球との位置関係を把握するため拡大率を抑え、金星は点に近い像になっています。このため金星の位置を黄色の円で囲みました。

画像1 ひまわり9号による地球と金星 2025/05/28~05/30 CIRA/RAMMB/JMAのBand3画像から

これらの三枚の画像を比較明処理して地球に対する金星の位置変化を画像2に示します。金星が小さな光点ですので明るく表示し、また別途拡大率を最大にしてDLした金星画像を矢印の先にペーストします。金星は半月状に近い姿になっています。6月1日が西方最大離角でひまわり画像で確認できると面白い。

画像2では三日間同時刻の画像のため、一日の金星の位置のずれが確認できます。見事に(天体物理学としては当然の事か)直線上に移動変化していました。金星の写る位置はこのまま上(北)へ移動しますが、6月上旬(来週まで?)には画角上限を越えて写らなくなると予想されます。

この三点データから四日目(05/31)の位置を予想すると黄色の丸の位置になります。四日連続の画像が得られるのを楽しみにしましたが、撮影対象範囲と比べて検討するとこの位置になると地球から離れすぎて写らない可能性が高くなります。06/01もどうなるか?。(追記:2025/05/31 23:30 → 予想どおり地球の東西のどちらにも金星は撮影範囲内に入らず写っていませんでした。肝心な明日はどうでしょう?)

来週一週間まで、撮影時刻のタイミングで見える可能性もありますので最後まで追跡します。

画像2 ひまわり9号による地球と金星 2025/05/28~05/30 CIRA/RAMMB/JMAのBand3画像から