連日のひまわり9号に金星が写っているかどうか確認しています。画像は毎日、NOAA/CIRA/RAMMB/JMAから得られます。アーカイブが2週間ほどで毎日の確認でなくても時間に余裕をもてます。晴れでない日や寝る前に確認するのも面白いものです。

望遠鏡の画像に比べれば解像度は落ちますが金星の姿を確認するのであれば有効です。今年は内合以後6月上旬まで毎日地球の近くおよび背後に金星が通過しますので楽しめます。ただし、5月中旬までは地球の赤道位置近くを通過しますので撮影範囲が狭くなり写らない日が多くなる可能性があります。

さて、金星内合直後の03月23日から04月30日までの一か月間に写っていた全金星画像をトリミングし一枚の画像にまとめました。画像1に示します。ステラナビゲータ12を使用し赤道座標で太陽を中心にして撮影時刻に相当する金星位置を求め、ひまわり9号に写っていた金星を切り出しその位置にペーストしたものです。そのまま回転等処理は必要ないので気軽に編集できました。

金星の光る部分が太くなり、視直径が小さくなる様子がわかり面白い。金星が画角から外れ写らなくなるまで一カ月間、西方最大離角が06月01日で下弦のような半月になるはずですが大きさも小さくなるのでどのように変化を見せてくれるか追跡しようと思います。

画像1 ひまわり9号による金星画像 2025/03/23~2025/04/30の期間内