編集が遅くなってしまいましたが先週の金星撮影の記録です。金星内合は2025/03/21 02:54JST。撮影当日、夕方になってそのリングを見たいと思いP1000を持ち出し。BENRO POLARISで太陽を導入後、そのまま金星に向け追尾。太陽導入時にはフィルターを付け金星導入追尾時にはフィルターを外して撮影を始めました。太陽との離角は8.9°。
17:30頃、金星を導入しましたがモニターではオレンジ色の空のみ、数分おきに監視し17:45になって空の明るさの変化の中でもやもやしてリングとわかる程度でしたが浮かび上がる様子が確認できました。低空のため霞がかった空でなく以前のように昼間の撮影の方が良かったかも知れません。なお、この時の太陽高度は1°、金星は5°。
画像1に太陽、画像2に金星を示します。金星は動画からスタック、太陽は一枚画像でどちらもリサイズのみでそのままの画像です。金星の写りは良くありませんが記録として載せておきます。
画像1 太陽 2025/03/21 17:21 COOLPIX P1000 ISO-100 f/8 2,000mm相当 1/80秒
画像2 内合直後の金星 2025/03/21 17:45 COOLPIX P1000 4K動画からスタック
金星のリングが見える方位は太陽の方向と一致し、今回は太陽の北側に金星が位置していますので金星の南側にリングが見えています。この内合前後では太陽の東西を横切るタイミングになりますのでこのリングが半周程回り込む様子が楽しめます。以前、ひまわり9号によるそのリングの経時変化をNo.1204のように整理しました、その時の金星は太陽の南側に位置していたため、北側にリングの回り込む様子が確認できました。来年の金星内合時2026/10/22は金星は太陽の南側に位置しますのでこの2023/08/12の時と同様に内合時前後では北側にリングが回り込む様子が観察できるでしょう。