先週、DHLでSeestar S30が届きました。去年11月上旬に依頼した製品。今では量販店でも販売されるようになり(S30は予約販売)、望遠鏡の売れ筋ランキングではベスト5以内に入り、今では1位に迫るようです。

価格は輸入関税、消費税を含めると当初期待しているほど割引ではなく今回の量販店購入でも還元ポイントを考慮すると大きな開きは無いように思われます、量販店予約よりも早く入手できただけのことです。

S30はS50の姉妹製品ですから、マニュアル無しでもアクチべーション等済ませた後、取り扱いも同じで月と太陽に向けて撮影を楽しみました。S50との一番の相違は望遠鏡レンズと被写体導入のための広角レンズが付いたことです(DWARF-3と似ています)。月や太陽の場合、導入するには自動導入を少しだけ利用し、そのあとは広角レンズ側に任せて、画角の端に天体が導入されていてもコンソール手動または対象天体の箇所をタップすることにより自動で中心に導入できます、これはとても便利。S50のボディは黒色でしたがS30はホワイトボディでしかも軽く手提げバッグで持て望遠鏡とは思われないデザインも気に入りました。

「一つだけ雑談。S30の充電やデータ転送の際の端子はUSB TypeCですがこれには参考画像に示すようにマグネット式の端子を別途入手し利用しています。データ転送はUSBケーブルはほとんど使用せずWiFiでPC-S30間のデータ処理をしていますので充電専用になっています。S30から他の同類機器充電の際にはマグネット式ですから少しだけ引っ張ればコードは無理なく外れ、そのまま別のデバイスのUSB端子に近づけるだけでピタッと引かれ接続されます。この手の具体的なデバイスS50もDWARF3等はTypeCですので取り回しは便利です。データ転送に使用したい場合はTypeA側はPCに差し込まなければいけませんがほとんどそのような使い方はしません(但し、データ転送のスピードはWiFiなので速くない)」。

試写した月および太陽を画像1に示します。太陽は付属しているフィルターの使用例で、ND-100000を付けた場合は画像は示しませんが白い太陽として写りました。

月も太陽も×1倍、×2倍をタップ選択しRAWデータにして撮ったものです。そのファイルをWiFiでPCに取り込み、ZWOのASI StudioのASIVideoStackで処理しています。画像は縦軸上下を南北に回転補正しています。

個人的な印象としてS50に比べて焦点距離が短くなった分、小さく写りますが、ポイっと置いて部屋でスマホいじりながら眺めるのは楽しいものです。S30はS50に比べて画角が広いので銀河、星雲等を全体を写すような場合に適しているように思えます、近日中に試写したいと思います。

鏡筒形の望遠鏡では小型の物しか所有していません、その望遠鏡で見える画像とは別ですが、スマホ画面でもクリアに見えるので、すぐに見たい、撮りたい場合は良いデバイスです。

画像1 Seestar S30による月と太陽

参考画像 USB TypeCのマグネット接続