当日ISS通過撮影の後、COOLPIX P1000を微動運台で追いかけながら撮影。久しぶりにシーイングが良くユラユラせず歪みの少ない惑星をカメラモニター画面で眺めました。火星、木星、金星とそれぞれ3分間ほどの観測、撮影でありますが十分に楽しめました。この撮影日の前に数日間火星を眺めていましたが、像が結ばず撮ってもボツばかりでした。この日は今年になって最高の像で火星は小さくても模様が今までになくクッキリと見え驚きました。

画像1に三惑星を示します。各惑星ともに縦軸を南北に回転補正しています。4K動画からのスタックですがモニター画面で見た像の方が見ごたえがあった感想です。

金星:03月21日の内合に向けて、光る部分は細くなり、視直径も倍近くになり楽しめそうです。以前に「No.1204 ひまわり9号による内合前後の金星画像の連続変化」として整理したことがあるのですが今回はどうでしょうか、金星の南側のリングとして見えるはずです。

しかし、残念ながらNICTのページではWeb画像のみで大きなサイズの画像が気軽にダウンロードできない状態になってしまいました(申請すれば利用可との案内はありますが)。このため同様の整理は無理で、再開されれば良いのでしょうがわかりません。

公開されている別サイト例えばNOAA RAMMBサイトのデータで確認できるかもしれませんが、気象関係が主目的とはいえ、せっかくの科学データが外国のサイトで利用できて国内で利用できないのもおかしなものかと少し感じます。

火星:北極は白く見え氷の世界を連想させます。模様で明るめの南側ヘラス盆地や西側周辺に見えるイシダス盆地に囲まれたが大シルチス台地がわかります。火星の地名を確認しながら見るのも久しぶりです。火星右側縁が明るく見えるのはシルチスを囲む平地だからでしょうか。

木星:残念ながら大赤斑が反対側に隠れていますが、縞模様はクッキリと見え楽しめました。

画像1 金星、火星、木星 2025/01/31 18:46~18:57 COOLPIX P1000 ISO-125 f/8 3,000×3.6倍mm相当 金星1/1000s、火星1/80s、木星は1/100s(それぞれ記憶ですので不確かさ) 4K動画 1分~2分間のスタック