No.1419にスターリンクの月面通過の動画を示しましたが、ステラナビゲータ12で同時刻の通過シミュレーションを確認したところ、スターリンク30821の直前にスターリンク30887が月に接近通過していることに気が付きました。
改めて該当動画を確認したところ二つのスターリンク衛星が写っていました。これを動画1に示します。30.0fps(標準)で記録しています。再生開始3秒後、スターリンク30887が月の上(天頂側)を右から左(西から南)へ接近通過、その3秒後(再生開始から6秒)には写野から消えます。続けて4秒後(再生開始から10秒後)には地上側から上に向かってスターリンク30821が写野に入ります。偶然の撮影でしたので連続の録画にはならず二つの録画ファイルで途切れています。最初のファイルのタイムスタンプは2025/01/02 17:48:30、二番目が17:48:47です。
動画1 スターリンクの月面接近、通過
上記撮影状況をステラナビゲータ12でシミュレートした結果を画像1に示します。白枠がSeestar S50の画角です。17:48:30から1秒間隔で17:49:00までの光跡点です。
初めにスターリンク30087が右から左に(西から南へ)17:48:34でSeestar S50の写野内に入り、3秒後には写野外になります。その直後に30821が見え始めます。録画ファイルタイムスタンプと数秒間以内に合致、コースもほぼ一致していました(録画ファイルでは月が中央からやや上に写っているのでスターリンク30821は2秒程度早く画角に写り込んでいます)。まぁ軌道データが正しければ当たり前と思いますがいつもながらピタリの観測予測には感心してしまいます。
画像1 月齢2.4の上と下からのスターリンク通過の様子をシミュレーション ステラナビゲータによる