一昨日の土星をCOOLPIX P1000で撮影。解像度は抜きにして環が細く見えています、これを画像1に示します。
この環は度々触れていますが来年3月~5月にかけて地球から見て水平に、または太陽から見て水平になるため環の反射光は見えなくなります。No.1060に記述したとおりです。
来年の環の傾きの様子はイメージできますが、もう少し具体的に連続した見た目の変化を確認したいと思い、2025年の1年間の環の変化を動画化してみました。ステラナビゲータ12を利用し、時刻は0時としその24時間間隔の連続動画です。これを動画1に示します。赤道座標に表示しています。
環が消えるのは3月~5月なのですがこの時期はちょうど日本では土星が日中で太陽に近いため見えず望遠鏡でも導入等は危険です。5月以降になれば夜明け前に土星が昇るので観測が可能になりますが、それでも高度が低く撮影のタイミングが難しそうです。しかし、南半球であれば3月は厳しいとしても4月以降は夜明け前に観測が可能であり、例えばオーストラリア等の緯度からは環の見えない土星の写真がネットで見られるでしょう。
国内では動画からも推察されるように消えるような細い環を見たり、撮るのなら11月か12月になります。この時は夜に、しかも高く見えるので望遠鏡等の観測が楽しめます。
画像1 土星 2024/11/23 COOLPIX P1000による4K動画からAS!3でスタック一枚に
動画1 土星の2024年12月~2025年12月までの環の見た目の変化 ステラナビゲータ12で作成