タイトルの話題に入る前に。晴れません、もう5日目、そのため楽しみにしていたISSやCSSの拡大撮影のチャンスがあったのですが成果はゼロ、仕方がない次回を待ちます。

さて、ここで最近の撮影例として2024/11/11のSeestar S50による画像を載せます、画像1の左側は月の近くに見えていた土星、中央は彗星C/2023 A3、右側は月齢9.9です。時々雲が邪魔したりして、一時的に空まで抜けた際に撮影したものです、シーイングは良くない、薄く雲が重なった時もあったかも知れません。

画像1 Seestar S50による三天体 土星、彗星C/2023 A3、月齢9.9 2024/11/11

土星と言えば、来月12月8日に土星の掩蔽(土星食)が起こります。月全体像と土星の月への潜入、月からの出現を撮るのならばSeestar S50が利用できるのでステラナビゲータ12でその画角で写る範囲を示し月と土星の位置関係、見え方をシミュレーションしてみました。画像2にその結果を示します。横浜上空の例で、観察地域によって見え方、掩蔽時の潜入、出現の時刻は変化します。地平座標として表示しています(その方向に空を見上げた時の様子)。

ここでは1分間隔の変化を示しています。右側の画像はさらに倍率を上げ土星の姿と月の位置関係を示したものです。個人的には左側がSeestar S50、右側がCOOLPIX P1000の撮影になるのでしょう、楽しみです。

掩蔽現象ではないのですが土星が月に接近した例の一つとして今年の中秋の名月の時が挙げられます、その撮影結果はNo.1370に示したとおりです。Seestar S50ではタイムラプス、動画撮影モード、明るさ調整等ができますので連続変化を楽しめるでしょう。ただ、この撮影例のように月との明るさのバランスの中でどのように撮るかは当日少しサーベイが必要になるかもしれません。

画像2 土星の掩蔽をSeestar S50で撮った場合の画角等 ステラナビゲータ12によるシミュレーション