暗くなって、Seestar S50を彗星に向け、その3時間後に月齢16.0と木星を。木星を撮影中に雲に隠れてしまい、その後も広く白い雲に覆われてしまいました。このため×4倍ビデオもCOOLPIX P1000でも撮れずにあきらめました。
画像1にその結果をまとめます。紫金山・アトラス彗星は8~9等級、10秒×3分(18枚)ライブスタック。そろそろ撮り納めかとも思うのですが、あまりに簡単に見え、撮れてしまうのでつい。21時過ぎには部屋から月を、月齢16.0、満月は前日6時29分でしたがその日の夜は晴れず撮影不可。昨日はその右下に木星が見えていましたので向けましたが雲が流れてきて単一写真のみ。
画像1 Seestar S50によるC/2023 A3、月齢16、木星 2024/11/17
月の眺め、撮影はちょうどNHKの光る君へ「望月の夜」が放送された直後でした。望月の和歌を詠んだ道長の「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば」に触れた藤原実資(さねすけ)の日記小右記(しょうゆうき)に残されているとのことでしたので、国会図書館のデジタルライブラリーで検索、実資の該当本には当たりましたがその部分は見つかりませんでした(デジタル化されていないだけなのか?)。続けて検索していて下記にぶつかりました、他にもたくさんありますね。参考に二番目のリンク先その部分を画像2に示しておきます。205ページの4行目、利用は自由の分類。
追加:思い出しましたが、No.606でも同様に調べたことがあるのですが、その時も月、一千年近く経った今も同じ「月」、同じ月の姿を眺めるのも思いふけって良いかも。
https://dl.ndl.go.jp/pid/949531/1/106
小右記 2 (史料通覧)
著者 藤原実資 著, 笹川種郎 編
出版者 日本史籍保存会
出版年月日 大正4
https://dl.ndl.go.jp/pid/1236605/1/112
史料大成 第2 小右記 : 一名野府記・小記・小右記・続水心記. 第2,3
著者 笹川種郎 編, 矢野太郎 校訂
出版者 内外書籍
出版年月日
昭和10
https://dl.ndl.go.jp/pid/3450192/1/223
大日本史料 第2編之13
著者 東京大学史料編纂所 編
出版者
東京大学
出版年月日
昭和37
画像2 藤原実資の小右記 寛仁2年(1018年) 10月16日の藤原道長の詠んだとされる望月の歌の部分