P1000とSeestarのいつもの手軽な道具を使用して、最初にCSSの拡大撮影、その通過後、Seestarをかんむり座反復新星T CrBに向けて撮影。

1. かんむり座反復新星T CrB

この撮影はSeestarの購入元からメールをいただきましたので、リンク先を拝見したところ面白そうなので初期撮影データの取得として試みたものです。

かんむり座T星 T CrBは、太陽系から約3,000 光年離れており過去に記録として2回爆発している反復新星です。約80年の周期。ちょうど今年がその周期にあたるとのことで現在では10 等級の明るさですが2等級まで明るくなる可能性があるようです。キャンペーンはその爆発時期の監視の一つの手段としてSeestarの利用を紹介しているものです。

上記キャンペーンに従って撮影を4回ほど行い、参考データになるのかわかりませんが画像(FITS)を事務局に送信しています。その中から一枚を画像1(JPG)に載せておきます。撮影には銀河IC4587(15等)がSeestarで導入できますのでT CrBも一緒に撮影できてしまいます。IC4587は中央の位置(見えず)、その斜め右上の光点がT CrBです。T CrB(HIP78322)はステラナビゲータによれば10.08等です。

画像1で右側の画像はこの後、C/2023 A3に向けたのですが薄い雲のため周りの恒星が合致しないようで3分間(20秒で9枚)のみの撮影で終了。撮影の途中の結果となってしまいましたがその画像を並べておきました。

画像1 かんむり座反復新星T CrBの監視用撮影 Seestar (右側の画像は参考としてC/2023 A3の撮影結果)

2. CSS天宮拡大撮影

上記反復新星T CrBおよび彗星の撮影の前にP1000によりCSSの拡大撮影を楽しみました。南西から東に高度約70°の通過が予想されていました。しかしこの方角では薄い雲の中を通過しているためかくっきりとした映りが得られない結果となりました。なお、目視では光る点として見えていました。

かろうじてCSSらしい姿の4枚を選んでスタック、それを画像2に示します。CSSのどの部分が写っているかもわかりませんが記録として載せておきました(当日の望遠鏡写真は見当たらず比較できず)。

画像2 CSS拡大撮影 COOLPIX P1000 4K動画 ISO-800 f/8 3,000mm相当 1/500秒/Frame