一昨日土曜日2024/03/29の日中は雨でしたが夕方になって晴れました。ならばと西の低い空が見通せる場所に出て、ポン・ブルックス彗星をと思いSeestarで撮影を開始。薄明時間とのバランスでこの日は高度15°前後の30分間がチャンスでした。
この後、せっかくなのでと北東方向でポラリスとほぼ同様の高さのM51 子持ち銀河、渦巻き銀河に向けました。光度は8.4等と暗く今まで光害のため撮ろうとしたこともない天体でしたが、もしかしてと試しに。
画像1に12P/ポン・ブルックス彗星を示します。
画像1 12P/Pons-Brooks ポン・ブルックス彗星 Seestar 彗星基準でSirilでスタック MSフォトで調整
最初のスタック画像からテイルが映し出されていて、これは面白いと20分間分の枚数をため込みました。露出時間は20秒に設定。風が弱く、彗星の周りの恒星が写り込めば連続して撮影が続き短時間で済むかと思いましたが、高度10°に近づくほど、星の数が足りないと棄却のメッセージが多く表示されるようになったと感じました。
広い画角では長い尾の様子が見えていますが、人工光華やかな地域ではコアの近くまでしか確認できませんが、それでも彗星らしく見えて楽しめます。
画像2にM51 子持ち銀河を示します。
画像2 M51 子持ち銀河、渦巻き銀河 Seestar Sirilによる66枚DeepSkyスタック MSフォトで調整
彗星と同様に田舎ではありませんし、都会でこれが写せるとはうれしい限りです。20秒間露出で22分間分の枚数で撮影は終了しましたが、もう少し追加すればくっきりしてきたのではないかと考えられます。子持ち銀河とは面白い名前、画像のとおりだと感じますね。
(Seestarの感想)
最初のスタック開始時から彗星の尾まで見え、Seestarの簡単に楽しめるデバイスに満足。コンパスキャリブレーションおよびレベル調整後、天体導入、追尾性能確認(アライメント)、撮影補正データ確認(そのまま最適画像にして記録)、オートフォーカス、明度、コントラスト等の撮影条件、全て自動に近く、Seestarが何を実行しているのか、今までの手作業による撮影準備、手順を理解、経験しているからこそ良くわかり面白く感じます。手軽に天体を楽しむ者にとっては強い味方です。
(追記)
タイトルに使用しているポン・ブルックス彗星(左)とM51子持ち銀河(右)の並べた画像を以下に添付します。