一か月前にJAXAにより打上げられたX線分光撮像衛星XRISMの通過時の様子を固定カメラで動画撮影しました。きっかけはいつも読ませていただいているほんのり光房様の記事に衛星が明るいようだとの情報から撮ってみようと、そのブログ中には2023/10/05、10/06、10/07(先ほど確認したらやはり撮影されていました)の三連続で撮影記録が載っています。
そんなに明るいのなら撮ってみようと家の部屋から窓越しで固定撮影。ISS等の光跡撮影と同様の楽しみ方です。実は昨日、同様に撮影を試みました、土星の接近通過で焦点距離で2,000mm画角内に収まる予想でしたが、事前のISSの拡大撮影の直後で余裕がなく土星が眼に入らず失敗しました。数分後には土星の光は見え始め、残念に思いました。
動画1は本日のXRISMが南の空、高度約40°、いて座の上を通過する様子です。撮影時は音声で117の時刻を録音していますがここでは音無し。映像は標準倍速で表示していますので見たままの感じです。高感度で撮影しましたので恒星も写っています、これをステラナビゲータ12でXRISMとの位置関係を確認しました。ステラナビゲータの計算元期は2023年10月06日08時39分37.985184秒(UTC)でした。通過位置および通過時刻の予想はピタリでした(時刻では1秒以内と考えられました)。参考に撮影前に確認した通過コースをステラナビゲータ 12で作図した画像を画像2に示します。
動画1 XRISM(クリズム)の通過の様子 2023/10/07 18:07 EOS-M6 ISO6,400 f/1.4 55mm 1/30s/frame 2Kサイズからクロップ
続いて原動画から1秒間隔のフレームを取出し、SiriusComp64で比較明処理しそれを画像1に示します。右下にいて座の一部が写っています。動画でも感じたのですが南を過ぎたあたりで最も明るくなっていました(雲が漂っていますので注意)。
画像1 XRISM(クリズム)の光跡 2023/10/07 18:07~18:08 2K動画からPIPP前処理、SiriusComp64で比較明処理
画像2 ステラナビゲータ12によるXRISM通過予想 元期:2023年10月06日08時39分37.985184秒(UTC)