COOLPIX P1000による金星の撮影開始直後の等倍速動画です。動画1(MP4でも良いのですがここではGIFに変換)に示します。原動画は4Kサイズ(3810×2160)で記録していますがここでは1/6サイズ640×360に縮小して表示しています。

動画1の前半は撮影時モニターで見ている映像になります。後半は映像処理ソフトで金星の写っている範囲を2Kサイズ(1920×1080)に切取りズーム映像として参考に追加しました。

三脚固定撮影でもここまで電子倍率(3,000×3.6倍mmの焦点距離)を利用して拡大するとモニターでも点ではなく形が見えます。赤道儀等で追尾しないと10秒を過ぎると写野から外れてしまいます。地球の自転が感じられこの方が好みです。風が無いとフラフラ揺れず、シーイングが良いと画像の輪郭も滑らかに映ります。但し、そんな条件のめぐり合わせは多くはないです。今回は風は弱い条件でした。

撮影をセットを含めて数分とか短時間で済ませたいのならば光学的焦点距離3,000mmで撮影し、後処理編集で拡大処理しても良いと思います。

金星らしくちょうど良い大きさになってきましたので記録として載せておくことにしました。金星画像としてこのような原映像からPIPPで前処理、取り出した画像をAutoStakkert!3でスタック処理し、例えば3倍に拡大して掲載しています。今回の映像利用の場合のスタック画像はNo.1182に示したとおりです。

解像度はありませんがそれでも惑星が地球と接近した時、木星は縞模様や大赤斑、土星はリング、火星は大シルチスやヘラス盆地のような姿は表現できます(以前にも書きましたが、直接見た像と編集した画像とでは大きな差。月は逆に直接見た方がキレイに感じる時があります)。目では空に光る点・星として、そのままモニターでは大きな画像として美しさを気軽に楽しみましょう。

動画1 金星 2023/06/20のCOOLPIX P1000による映像 ISO-125 f/8 3,000×3.6mm相当 1/1000秒/フレーム